グアダラハラは、メキシコ第二の都市。ハリスコ州の州都です。1530年代に始まったスペインによる植民地化のもとで作られた街なので、西洋風の歴史的な建物や美しいカトリック教会が多く見られます。
今回の記事では、グアダラハラの中心部である歴史地区と、周辺の観光スポットの情報をシェアしたいと思います。
記事の最後に、おすすめのレストランも2軒ほど紹介しています。
1. グアダラハラの地図
*アイコンにカーソルを当てると地名が表示されます。
グアダラハラの歴史地区は、ダウンタウンのど真ん中。スペイン語では “Centro histórico de Guadalajara”、英語では “Guadalajara Historic District” と言います。
グアダラハラ大聖堂と広場を中心にヨーロッパ風の建物が広がり、政府の機関やショップ、ホテルなどが集まる賑やかな地区で、市内の観光スポットのほとんどは歴史地区に集中しています。
グアダラハラ国際空港(ドン・ミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャ国際空港、Don Miguel Hidalgo y Costilla International Airport: GDL) からは、車で北西に20~30分かかります。
2. 歴史地区の観光名所一覧
① グアダラハラ大聖堂
Guadalajara Cathedral
グアダラハラのど真ん中に建つ立派なカトリック教会で、この教会と周辺の広場はいつもたくさんの人で賑わっています。
→ グアダラハラ大聖堂の地図
もともと1541年に建てられた教会ですが、一度火事で焼け、現在の美しい大聖堂は資金不足のため1561~1618年の長い年月をかけて建設されたとか。
② グアダラハラ広場
Plaza Guadalajara
グアダラハラ大聖堂の正面(西)にある広場です。出店やツアーデスクもある賑やかな広場です。
→ グアダラハラ広場の地図
観光をしている人、ベンチに座ってのんびりしている人、アイスクリームやおやつを食べている人、皆さんそれぞれにグアダラハラの街を楽しんでいました。
夜はグアダラハラ大聖堂がライトアップされたり、クリスマス前のデコレーションもあって綺麗でした。
③ リベラシオン広場
Liberation Square
リベラシオン広場(Plaza de la Liberación)は、グアダラハラ大聖堂の東にある広場です。
→ リベラシオン広場の地図
”Guadalajara” って書いたでっかいアートのサインがあるので、みんなその前で写真やセルフィーを撮っていました。
こちらの広場もクリスマスのデコレーションがされていました。グアダラハラ広場よりも広くて、キッズ向けのアトラクションなどもあり、グアダラハラ広場よりももっと賑やかな印象でした。
4. アルマス広場
Plaza de Armas
アルマス広場はグアダラハラ大聖堂の南にある広場。グアダラハラ大聖堂と、ハリスコ州庁舎に囲まれている比較的小さくて静かな広場です。
→ アルマス広場の地図
広場の中央にフレンチスタイルのキオスクがあり、夜はライトアップもされていて綺麗でした。
⑤ハリスコ州庁舎
Palacio de Gobierno
ハリスコ州庁舎はリベラシオン広場とアルマス広場に囲まれて建っている立派な建物。入り口で名前を記入すれば無料で見学できますので是非行って欲しいです。
→ ハリスコ州庁舎の地図
建物のいろんなところに、グアダラハラ出身でメキシコ美術の巨匠「ホセ・クレメンテ・オロスコ(José Clemente Orozco)」が書いた壁画を見ることができますので、美術館に来たみたいです。
特に「戦うイダルゴ神父」という階段天井部分に描かれている壁画は迫力ありすぎ!メキシコ独立の父、イダルゴ神父がこの建物で奴隷解放宣言をしたのだそうです。階段を上るにつれて、絵が変わって見えるのが面白いです。
建物の一角にあるテキーラ博物館もおもしろいです。いろんな種類のテキーラのディスプレイや、テキーラががどのように作られるかビデオで説明してあります。
⑥ オスピシオ・カバーニャス
Hospicio Cabañas
リベラシオン広場から東に10分ほど歩くと、18世紀末に建てられた総合病院「オスピシオ・カバーニャス」があります。
→ オスピシオ・カバーニャスの地図
1791年にグアダラハラ司教カバーニャスによって建てられた、ラテンアメリカでは最古の複合病院。 ユネスコの世界遺産にも登録されています。 病院、孤児院、救貧院など様々な機能を備えており、人々の救済の場所として機能していました。現在は文化会館として使用されています。
オスピシオ・カバーニャスにも、グアダラハラ出身の画家「ホセ・クレメンテ・オロスコ(José Clemente Orozco)」オロスコの壁画が多数あります。特に天井に描かれた「炎の人」 は必見。彼の最高傑作だそうです。
建物の一部に、小さいオロスコ博物館があり、オロスコの生涯や作風などが展示してありました。
数時間置きに英語とスペイン語のツアーがあります。私たちもちょうどタイミングよく参加することができて、ガイドさんと一緒に見学することができました。もちろん個人でも見学できます。
⑦リベルタ市場
Mercado Libertad
オスピシオ・カバーニャスの少し南に歩いて5分くらいのところに、地元のマーケット、リベルタ市場があります。
→ リベルタ市場の地図
日用雑貨、お土産、食料品、さまざまなショップが所狭しと並んでいて、地元の人で賑わっています。
私たちのお目当ては食堂街。地元のメキシコ料理が激安で食べられます。あまりきれいな場所ではないですけど、ローカル感が味わえて楽しいです。私が食べたのは「ポークとサボテンのスープ」と「巨大なピーマンっぽい野菜の揚げ物…」。こんなヘンなメキシコ料理、アメリカじゃなかなか食べられないです!
⑧ Templo Expiatorio
歴史地区からは少し離れたところにあるカトリック教会です。建設が始まったのは1897年で、完成したのは75年後の1972年。グアダラハラで最も美しい教会の一つとされています。
→ Templo Expiatorio の地図
ネオ・ゴシック様式の外観も美しかったですが、内装が素晴らしかったです。ステンドグラスや照明でキラキラしていて神秘的。しばらくうっとりしてしまいました。
教会の前の広場は穏やかな雰囲気。人々の憩いの場という感じ。工芸品などの出店も数件ありました。
グアダラハラの中心部から「Templo Expiatorio」までは、徒歩20分ですので歩いて行けますが、私たちは歩き疲れたので Uber を利用。交通状況にもよりますが、車で5~10分の距離です。料金はメキシコ・ペソでMX$33.8(=約200円)でした。
グアダラハラのUber 情報は→こちら
3. おすすめのレストラン
グアダラハラのダウンタウンで美味しかったレストランを2軒紹介しようと思います。
① Birrieria Las 9 Esquinas
Nueve Esquinas 広場 というかわいらしい広場にある、雰囲気のいいメキシコ料理のレストランです。ホテルから近くて、Googleやトリップアドバイザーのレビューがとても良かったので行ってみました。店内もメキシコ感たっぷりのカラフルなお店。
→ トリップアドバイザーのレビュー
Googleマップを使う場合、”Birrieria Las 9 Esquinas” の名前でこのレストランの場所を検索すると、ちょっとずれて出てくるんですよね。「 Birria de Chivo las Nueve Esquinas 」で検索すると正しい位置が出てきます。
お料理も美味しかったし、リーゾナブルでした。店員さんもとってもフレンドリーで親切。
② Karne Garibaldi
こちらもとてもレビューの良いメキシコ料理のレストラン。 ファミレスみたいな雰囲気です。中心部から少し離れるので、Uber を利用して行きました。
→ トリップアドバイザーのレビュー
→ Googleマップとレビュー
店内はすごく混んでいました。メニューはスペイン語ですが、シンプルメニュー。スマホの辞書を引きながら注文…。
スマホの辞書のおかげで、まともなディナーがでてきました!
“Jericallas” というグアダラハラの伝統的なデザートが食べられます。調べたら、「フランとクリームブリュレの中間のようなものだ」と書いてあって… よくわかんなかったですけど、カスタードプリンみたいなものです。すごく美味しいです!
4. おわりに
今回の記事では、メキシコ第二の都市、グアダラハラの中心部にある歴史地区の観光スポットをまとめてみました。
コロニアル建築から現代アートまで見どころ満載のグアダラハラ。メキシコの他の都市からの観光客も多い街です。街並みも美しいですが、観光施設は清掃が行き届いていて、とても清潔な印象。地元の人も親切で穏やかな感じでした。