前回の記事では、カイロの新市街を紹介しました。今回紹介するのは、カイロの旧市街(イスラム地区)。カイロ発祥の地です。
カイロは、西暦970年頃にイスラム系のファーティマ朝の新首都としてつくられた街で、長い間イスラム世界の中心として栄えました。当時の街の中心地は、現在のダウンタウン(新市街)ではなく、旧市街(イスラム地区)にありました。
イスラム地区には素晴らしいイスラム建築がたくさん残っていて、歩いていると「アラブに来たなぁ」という気分になります。600以上のモスクがあると言われ、ここ周辺のイスラム建築群は世界遺産に登録されています。
今回の記事では、カイロのイスラム地区観光のルートや見どころをシェアしたいと思います。
1. イスラム地区の地図とモデルルート
私たちは新市街のホテルに宿泊していたので、イスラム地区へはタクシーで移動しました。
イスラム地区の南に位置する「シタデル」という城塞から観光スタート。「シタデル」には 開館時間の午前8:00に入場しました。
その後、途中で休憩を入れながらイスラム地区を北に向って歩き、夕方にトゥーフ門に到着。そこからタクシーでホテルへ帰りました。
※地図上のアイコンにカーソルをあてると、地名が表示されます。
イスラム地区の北の方には市場(スーク)が広がっています。上の地図のピンクのサークルの辺りです。
「アズハル通り(Al Azhar)」という大通りを挟んで、北側が「ハーン・ハリーリ」という観光客向けの市場、南側が地元の人が日用品を買うような市場という感じでした。
尚、アズハル通りを横切る勇気がない場合、地下通路があります。 上の地図の青いマーカーです。アズハル・モスクのすぐ西側の「Gameaa Al Azhar通り」に地下道につながる階段があります。
2. 観光スポットのレビュー
1. シタデルとムハンマド・アリ・モスク
シタデルは1176年に十字軍と戦うために建設された大きな城塞です。広大な敷地内には世界遺産の「ムハンマド・アリ・モスク」や、博物館がいくつかあり、見て回るのは1~2時間かかります。シタデルは高台に建っているので、カイロの街を一望できます。
→ シタデル地図
2. スルタン・ハサン・モスク
アル・リファイ・モスク
歩いている途中にモスクがたくさんあったので、いくつか覗いてみましたが、特に目を引いたのはこの2つのモスク。 世界最大級のイスラム建築で、イスラム地区のモスクの中でも特に目立っていました。お隣同士で同じ敷地に建っており、シタデルのすぐ西側にあります。
→ スルタン・ハサン・モスク地図
→ アル・リファーイ・モスク地図
もっと良い外観の写真を載せたかったのですが、建物がデカくて収まりませんでした。 写真に写っている人間の大きさからモスクの巨大さがお分かり頂けると思います。。
3. ズウェーラ門から北は市場
ズウェラー門の北の地域は地元の人が食品や日用品を買うような市場がずらり。 こういう商業地区のことを、アラブでは「スーク」というそうです。
ズウェーラ門には有料で上ることができて、街の様子が見渡せます。
→ ズウェーラ門地図
4. ハーン・ハリーリ市場
大通り、アズハル通りの北は、さらにスークが広がりますが、こちらは観光客向け。「ハーン・ハリーリ」という市場です。お土産屋さんや飲食店が多いイメージです。カフェで一休みしました。
→ ハーン・ハリーリ地図
3. おわりに
いかがでしたか?しつこくお土産を売られながらも、バザールやモスクの間を歩いてみて、アラブ~な感じに浸ることができました。
上記のコースをゆっくり歩いて丸一日かかりましたので、イスラム地区は結構広いです。モスクは無数にありますので、いくつかに絞って観光した方が良いです。
時間のない方は、名所をいくつかに絞ってタクシーで回るか、現地オプショナルツアーに申し込んだりすると効率が良いと思います。
名所の休館日や開館時間には注意して計画しましょう。
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