2週間ほどギリシャを旅行していましたが、帰りの乗り継ぎのためパリに2泊することに。
パリは以前に観光で訪れたことがあったので、今回は美味しいレストランでフランス料理でも~♪ と思っていたら、人気のお店はどれも予約が取れず😭。
残念ですが気を取り直して、以前に行ったことのある観光名所をもう一度巡りながら、お散歩してみることにしました。パリ市内のほとんどの名所を1日で網羅できたのでびっくり!
今回は、散歩しながら名所の前を通過しただけだったので、じっくり観光するには最低3日くらいは必要かなと思います。
今回歩いた「パリのセーヌ河岸」地区は、美しい街並み・歴史的建造物の宝庫としてユネスコ世界遺産にも登録されています。見どころ満載のエリアです。パリ市内観光の参考になればと思います。
*地図上のピンにカーソルを当てると地名が表示されます。
1. エトワール凱旋門
Arc de Triomphe de l’Étoile
さてさて、午前10時ごろからお散歩開始。
今回はエトワール凱旋門の近くのホテルに滞在したので、凱旋門から観光スタートです。
50mの巨大な門。間近でみると、その大きさに圧倒されます。
→ 凱旋門 HP
→ 凱旋門の地図
アウステルリッツの戦い の大勝利を記念して、ナポレオンの命により1806年に建設が始まり1836年に完成。残念ながら、その頃ナポレオンは失脚して左遷されており、完成を見ることなくセント・ヘレナ島で亡くなります。彼の棺は、セレモニーとともに凱旋門をくぐってパリに帰還することができたそうです。
てっぺんは展望台になっていて、パリの街を眺めることができます。
↓↓↓ こちらは以前に展望台から撮影したもの。
凱旋門の周りは交通量の激しい車両で囲まれているので、地下の入場口を利用します。
シャンゼリゼ通りから階段を下りて、地下の入り口へ進むことができます。
2. エッフェル塔
Eiffel Tower
凱旋門から南西に歩き、エッフェル塔 へ。
→ エッフェル塔 HP
→ エッフェル塔の地図
フランス革命100年を記念して開催された、1889年のパリ万博に際して建設されたタワー。301メートルの高さは、当時世界最高を誇りました。
上の写真は、トロカデロ庭園 [地図] から撮影したもの。エッフェル塔の写真撮影にはお勧めの場所です。
エッフェル塔も展望台に上ることができて、凱旋門よりももっと高い所からパリ市内を眺めることができます。
↓↓↓ こちらは以前に展望台から撮影したもの。
実はエッフェル塔って、吹きさらしなんですよね。鉄鋼むき出しのタワーで、冷暖房無し。
前回は、11月の雨風の中チケット売り場の列に並び、タワー中も寒くて大変でした。寒い日は防寒して行きましょう。
3. パンテオン
Panthéon
エッフェル塔付近からは、地下鉄に乗って、パンテオンへ。
→ パンテオンの HP
→ パンテオンの地図
ローマのパンテオンは2,000年近い歴史がありますが、パリのパンテオンは比較的新しく、1755年に建設が始まり1790年に完成。以来、教会納骨堂、礼拝堂など様々な用途に使用されてきましたが、現在はフランスの偉人たちの遺体を祀る霊廟になっていて、地下埋葬所では歴史に名を遺した偉人達のお墓が見学できます。
高いドームとギリシア風の柱を持つ美しい建物は、新古典主義建築の傑作と言われています。
4. ノートルダム大聖堂
Notre Dame Cathedral
ノートルダム大聖堂 は、12世紀ゴシック建築の最高峰と言われているローマ・カトリック教会の大聖堂。1163年に着工、1250年に完成しましたが、その後、改修と修復を経ながら現在の姿に至ります。2019年の火災は世界中の人々に衝撃を与えました。
→ ノートルダム大聖堂 HP
→ ノートルダム大聖堂の地図
火災後の修復のため、2022年9月現在では、未だに建物の中には入ることができませんでした。
下の写真は前回撮影したものですが、建物正面の門の装飾だけでも凄すぎて目がクラクラします。内部の建築も素晴らしく、ステンドグラスも美しかったです。
5. サント・シャペル
Sainte-Chapelle
ノートルダム大聖堂のすぐそばにある サント・シャペル は、パリ最古のステンドグラスで有名な教会です。1248年の完成。今回は入場しなかったのですが、この教会のステンドグラスは息をのむ美しさなので、おすすめしておきます。
→ サント・シャペルHP
→ サント・シャペルの地図
礼拝堂は、壁一面のステンドグラス! そしてステンドグラス一枚一枚も、繊細で美しいデザイン。幻想的なひと時を味わうことができます。
6. ポンヌフ(パリ最古の橋)
Pont Neuf
ノートルダム大聖堂やサント・シャペルは、セーヌ川の中州「シテ島」に建っているので、セーヌ川沿いの眺めを楽しみながら歩くことができます。ちなみに、シテ島はパリ発祥の地だそう。セーヌ川クルーズなどのアクティビティーも人気なようです。
ポンヌフ は、シテ島の西の先端に架かる橋。1607年完成で、パリに現存する最古の橋です。
→ ポンヌフの地図
長い間、ポン・ヌフはパリで一番幅の広い橋だったのだとか。広い歩道に加えて車も普通に走っていていて、橋だと気づかないくらい広いです。セーヌ川の眺めも最高で、エッフェル塔も遠目に見えます。
7. ルーヴル美術館
Musée du Louvre
ポン・ヌフを渡り、セーヌ川の北側のエリアにやってきました。
まず立ち寄ったのは ルーヴル美術館。世界最大級の美術館として有名なのはもちろんですが、ルーブル宮殿と周辺の建築物・庭園なども迫力があって見ごたえがあります。
→ ルーヴル美術館 HP
→ ルーヴル美術館の地図
ルーブル宮殿は、12世紀にフィリップ2世が要塞として建設を始めてから、1682年にフランス王ルイ14世がヴェルサイユ宮殿 に宮廷を移すまで、歴代国王の宮殿として使われていました。
1792年、フランス革命でルイ16世が処刑されると、ルーブル宮殿の王室コレクションは国有財産となり、翌年の1793年に美術館として一般公開されることになりました。
所蔵品は38万点を超えているそうで、全てを見るのは無理ですので、見たいエリアや絵を絞っていくと良いかもです。
ルーブル美術館のすぐ西には、カルーゼル凱旋門が建っています。1805年のナポレオンの戦勝を記念して建設されましたが、ナポレオンはこの凱旋門が小さかったことが気に入らず、2倍以上の大きさのエトワール凱旋門の建設を命じたのだとか。
→ カルーゼル凱旋門の地図
ルーブル宮殿からオペラ座へ歩く途中、和風のレストランやショップをたくさん見かけるエリアがありました。
パリのラーメンを食べてみたくなり、レビューの良い「博多ちょうてん」というお店に。外は改装工事中でしたが、入れてくれました。
フレンチ食べる予定だったのに何やってんだか…. って感じですが、豚骨ラーメン美味しかったです♪ 麺も博多風ストレート麺 🍜。
→ 博多ちょうてんHP
→ 博多ちょうてんの地図
8. オペラ座 (オペラ・ガルニエ)
Opéra Garnier
午後になって雨が降ってきました ☂。
たまに雨宿りしながら、次の目的地 オペラ座 (オペラ・ガルニエ) へ。
→ オペラ座 HP
→ オペラ座の地図
世界トップクラスの公演を楽しむことができる、世界有数のオペラ座+バレエ劇場。オペラ座の怪人の舞台となった劇場でもあります。
1875年に完成した建物には、古典からバロックまで様々な建築様式をが散りばめられています。中を見学したかったのですが、上演中のため入れてもらえず….。時間が合えば、見学させてもらえるようです。
オペラ座の近くにある、ヴァンドーム広場にも寄ってみました。ルイ14世の栄光をたたえるために造られた美しい広場。高級ホテルや宝飾店が並ぶゴージャスなエリアです。
→ ヴァンドーム広場の地図
以前はルイ14世の騎馬像が置かれていたそうですが、革命後は撤去され、現在は、ナポレオンがオーステルリッツの戦勝を記念して建てた円柱が建っています。
9. チュイルリー庭園
Tuileries Garden
チュイルリー庭園は、ルーブル美術館のすぐ西にある庭園 [地図]。1664年に、チュイルリー宮殿の庭園として整備されたお庭でしたが、宮殿は1871年に放火によって焼失。現在は公園として、市民の憩いの場となっています。
チュイルリー庭園内には、オランジュリー美術館 があります。
→ オランジュリー美術館 HP
→ オランジュリー美術館の地図
モネの連作「睡蓮」を展示するために建てられた美術館ですが、もともとはテュイルリー宮殿のオレンジ温室(オランジュリー)だったのだそう。
オランジュリー美術館には、「睡蓮」8枚の他、印象派から1930年までの近代絵画を中心に150点ほどが展示されています。
10. コンコルド広場
Place de la Concorde
チュイルリー庭園から西へ歩いて、コンコルド広場へ。
→ コンコルド広場の地図
1755年にルイ15世の騎馬像を飾るために造られ、当初は「ルイ15世広場」と呼ばれていました。フランス革命勃発後は「革命広場」と名を変え、騎馬像の代わりにギロチン台が設置されることに。ルイ16世、マリー・アントワネットをはじめ、1000人位以上の処刑が行われた場所です。1795年に調和を意味する「コンコルド広場」という名前に改められました。
コンコルド広場の中央には、エジプトのルクソール神殿から贈られた(取ってきた?) オベリスクが建っています。
→ ルクソール神殿の記事
11. シャンゼリゼ大通り
Avenue des Champs-Élysées
日も暮れて来て、今回のパリ一日観光もそろそろ終了。
コンコルド広場と凱旋門を結ぶシャンゼリゼ大通りを歩いて、凱旋門まで帰ってきました。
→ シャンゼリゼ通りの地図
実は、ルーヴル宮殿 → テュイルリー庭園 → コンコルド広場 → シャンゼリゼ通り → エトワール凱旋門は一直線上にあります。なんと壮大な都市計画….。
*地図上のピンにカーソルを当てると地名が表示されます。
シャンゼリゼ通りは、レストランやカフェ、ショップやブティックが軒を並べます。広い歩道が整備され、いつも多くの人で賑わっています。
12. オルセー美術館
Musée d’Orsay
今回の滞在では時間がなくて行けなかったのですが、おすすめの名所をもう2つ紹介します。
まずひとつ目は、オルセー美術館。1848年~1914年の間の近代美術約2万点が展示され、特に印象派を中心としたコレクションが充実しています。ルーブル美術館は、古代美術や宗教画などが多くて厳かな感じですが、オルセーは素敵な絵が多いので好きです。
→ オルセー美術館 HP
→ オルセー美術館の地図
オルセー美術館の建物は、1900年に建設されたオルセー駅の駅舎を改装したもの。建物内はプラットホームの面影が残っていて素敵です。
美術館のレストランが、これまたカワイイ❤ のでおすすめです。
→ オルセー美術館 レストラン
13. サクレ・クール寺院
Sacré-Cœur
最後の名所は、街の中心部から少し北に離れたところにある サクレ・クール寺院 。パリで一番高いモンマルトルの丘に建つ白亜の大聖堂です。
→ サクレ・クール寺院 HP
→ サクレ・クール寺院の地図
聖堂も立派ですが、ここからパリの街が一望できるので名所の一つとなっています。
モンマルトルの丘は歩いても上れますが、ケーブルカー(フニクラー)も運行しています。
→ フニクラーの駅の地図
旅のお役立ち情報をいくつかシェアしておきます。
今回は、エッフェル塔からパンテオンまで地下鉄に乗ってみました。
パリの地下鉄は、各駅にクレジットカードが利用できる切符の自動販売機があるので便利。一回券から一日パス切符など、様々なオプションから選ぶことができます。自動販売機には、残念ながら日本語のオプションはなかったですが、英語をはじめ数か国の言語を選ぶことができました。
バス・地下鉄のルートや乗り換えは、Google Map で出発地と目的地を入力すると簡単に検索できます。
観光地のチケットのほとんどは、オンライン購入が可能。チケット購入の待ち時間を短縮するのにはお勧めです。お得な観光・交通パスもあるので、いくつかリンクを貼っておきます。
① パリ市観光局日本語公式サイト
(e-チケット購入は英語かフランス語)
● Paris Passlib’
(観光地 & アクティビティーのパス)
● Paris Transport Pass ©
(市内交通パス)
● Paris Museum Pass
(ミュージアムパス)
● その他人気のチケット
② ミュージアムパス
(英語・e-チケット対応)
③ ミュージアムパス
(日本語・チケットは郵送)
今回は、一日弾丸パリ観光ということで、パリ定番の観光名所を紹介してみました。
パリの名所はコンパクトにまとまっていて観光しやすいですが、世界的に有名な名所ばかりなので、じっくり見学しようと思うと何時間でもかかってしまいます。時間に限りがある場合は、計画的に観光したほうがいかもです。
今回紹介できなかった観光名所もまだまだたくさんあるし、食やショッピングも楽しめる街なので、機会があればまた行きたいです。次回は、フレンチレストラン、早めに予約しよ~♪。
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