【ドイツ】「リューデスハイム⇔ザンクトゴアール」間の公共交通機関とライン川の渡り方

ライン川周辺の公共交通機関。鉄道と渡し船(フェリー)。

ドイツを流れるライン川の中流は、美しい渓谷に、たくさんの古城や中世の街並みを見ることができる絶景で知られています。世界遺産にも登録されていて、遊覧船で街や古城を巡る「ライン川クルーズ」が大人気のアクティビティーです。

私も今回のドイツ旅行でライン川クルーズに参加してみたのですが、公共交通機関の情報があまりなくて、現地に行ってみるまでよくわからない感じでした。特にライン川には橋があまりなくて、対岸の街に行ってみたくても、何十キロも車で走らないと橋が無いという状況。

今回は、ライン川クルーズに参加するための移動手段として「列車」と「フェリー(渡し船)」に乗ってみたので、情報をシェアしてみたいと思います。個人でライン川クルーズに参加される方などは、現地での移動の参考になればと思います。

尚この記事は、2019年春の体験をもとに書いたものです。情報が古かったりしたら、コメント欄から教えていただけると嬉しいです。


1. ライン川クルーズの区間

ライン川クルーズを運航する「KD Rhine」の船着き場。リューデスハイム。

日帰りで参加できるライン川クルーズは、「KD Rhine」という会社が運航を行っています。
KD Rhine のホームページ

「マインツ (Mainz)」から「ケルン (Cologne)」までの185キロの区間を運航していて、途中小さな街々に泊まります。

全区間乗っていると4~5時間かかり、さすがに飽きてしまう人も。特に古城が密集していて美しい「リューデスハイム (Rüdesheim )」⇔「ザンクトゴアール ( St. Goar )」の区間を2時間前後で楽しむ方が多いようです。
KD Rhine の区間と時刻表

*ピンにカーソルを当てると地名が表示されます。

マインツが上流、ケルンが下流です。川を上る便に乗ると、2倍近く時間がかかるみたいので、方向にはご注意ください。

2. ライン川の渡し船

私たちは、「ザンクトゴアール」の街にあるホテルに宿泊しました。ザンクトゴアールからリューデスハイムまで列車で行き、下りのクルーズ船に乗ってザンクトゴアールまで戻ってくる計画です。

ザンクトゴアールの街はライン川の南岸に、リューデスハイムの街はライン川の北岸にあるので、ライン川を渡らなければいけないですが….

橋が無い….。 Σ( ̄ロ ̄lll)
Google mapで調べても、「リューデスハイム」と「ザンクトゴアール間」に橋が一つも見当たらないのです。

*赤のピンがリューデスハイムとザンクトゴアール。青のピンが最寄りの橋。橋から橋までは車で約1時間の距離….

ありえない…. と思いつつ検索していると、どうやらこの区間には、何か所かフェリーのサービスがあることがわかりました。
フェリーサービスのある街

「ザンクトゴアール」と「ザンクトゴアールスハウゼン」を結ぶフェリー

こちらがフェリー。車も積めます。

ライン川のフェリーサービス。ザンクトゴアールとザンクトゴアールスハウゼンを結ぶ。

これに乗れば、「ザンクトゴアール」の街から、対岸の「ザンクトゴアールスハウゼン」という街へ渡ることができます。

ザンクトゴアールのフェリー乗り場の地図
ザンクトゴアールスハウゼンのフェリー乗り場の地図

下の写真は、ザンクトゴアールをフェリーで出発するところです。フェリー乗り場は、ライン川クルーズ船の船着き場(KD Rhine の船着き場)の少し東にあります。
ライン川クルーズの船着き場の地図

ライン川のフェリーの船着き場
ザンクトゴアールを出航

フェリーは15~20分おきくらいに行ったり来たりしていました。オフィシャルかどうかわかりませんが、時刻表をみつけたので参考までにリンクを載せておきます。
フェリー時刻表

予約なしで乗れて、乗っていると係の人が集金に来ました。片道で一人あたり数ユーロだったと思います。 クレジットカードで支払えました。

5分くらいで、対岸の「ザンクトゴアールスハウゼン」に到着。下の写真は、ザンクトゴアールスハウゼンのフェリー乗り場です。

ライン川のフェリーサービス。ザンクトゴアールとザンクトゴアールスハウゼンを結ぶ。

ライン川のフェリーサービス。ザンクトゴアールとザンクトゴアールスハウゼンを結ぶ。

3. ライン川沿いの鉄道

ライン川の沿いは、両岸とも鉄道が走っています。

ザンクトゴアールスハウゼン駅(St Goarshausen)からリューデスハイム駅 (Rüdesheim) まで列車に乗ってみました。

フェリー乗り場から駅までは、徒歩で2~3分。

ザンクトゴアールスハウゼンのフェリー乗り場から駅まで歩く

ザンクトゴアールスハウゼン駅。

ザンクトゴアールスハウゼン駅からは、「コブレンツ行き(西行き)」と「フランクフルト行き(東行き)」の列車がそれぞれ1時間に1本くらい運行しているようです。
ルートと時刻表(鉄道会社ホームページ)

駅のホームです。1番乗り場はフランクフルト行き。2番乗り場はコブレンツ行き。

ザンクトゴアールスハウゼン駅のホーム。

ザンクトゴアールスハウゼン駅のホーム。

駅の入り口付近に、切符の自動販売機がありました。英語表示も選択できます。結構古そうな自動販売機で、私の前に購入していた人が、現金がうまく入らなくて困っていました。私がクレジットカードで試してみると支払いができたので、一緒に買ってあげました。現金とクレジットカードの両方持っていた方が良いかもしれません。

ザンクトゴアールスハウゼン駅。チケットの自動販売機。

ザンクトゴアールスハウゼン駅。切符の自動販売機。

この区間は、私鉄が運行を行っているのですが、ドイツ国鉄(Deutsche Bahn)の切符も使えるということなので、自動販売機が使えなかったら試してみるといいかもしれません。ついでに列車の時刻も調べられますね。
DB チケット購入ページ

自動販売機で切符が買えない人を助けていたら、電車を一本逃してしまい、1時間待つことになってしまいました。

急いでなかったのでいいんですけどね…. ただ、待っている間にトイレに行きたくなってしまったんですが、駅にトイレが無~い!しかも無人駅で係の人とかもいな~い。小さな田舎の駅であります。トイレは我慢しました。

フランクフルト行き(東行き)の電車が到着しましたので乗り込みます。

ザンクトゴアールスハウゼン駅。ライン川沿いを走る列車。

ザンクトゴアールスハウゼン駅。

車両はとてもキレイでした。席は結構空席がありました。しかも、この電車にはきれいなトイレも付いていて助かりました~。

ライン川沿いを走る鉄道。

ライン川を眺めながら走ること約30分、リューデスハイム駅に到着。

ライン川沿いを走る列車。リューデスハイム駅に到着。

駅を出たら、ライン川沿いの道に出て、クルーズ船の船着き場まで歩きます。川沿いを東に向かって5分くらい歩いたと思います。桟橋12番を過ぎると「KD Rhine (クルーズ会社)」のチケット売り場が見えてきます。
クルーズ船チケット売り場の地図

リューデスハイムのライン川クルーズ船着き場

リューデスハイムのライン川クルーズのチケット売り場

こちらがクルーズ船のチケット売り場。

リューデスハイムのライン川クルーズのチケット売り場

リューデスハイムのライン川クルーズ船着き場

ザンクトゴアール駅

私たちが乗った「ザンクトゴアールスハウゼン ⇒ リューデスハイム」間の鉄道は、ライン川の北岸沿いを走っていますが、ライン川の南岸沿いにも鉄道が走っています。

私たちが宿泊していたザンクトゴアールにも駅があったので、ザンクトゴアール駅からリューデスハイムの近くまで行って、そこからフェリーでリューデスハイム渡る方法もあったのかなと思います。
ザンクトゴアール駅(St Goar)の地図

ザンクトゴアール駅からの列車は利用していませんが、参考までに駅の写真を載せておきます。

ライン川沿いの鉄道。ザンクトゴアール駅

ライン川沿いのザンクトゴアール駅

この駅も無人駅で、駅員さんはいません。切符の自販機はありました。

ザンクトゴアール駅の切符の自動販売機

こちらは駅のホーム。1番乗り場はは「コブレンツ」行き、2番乗り場は「マインツ」行き。

ライン川沿いの鉄道。ザンクトゴアール駅

ライン川沿いの鉄道。ザンクトゴアール駅

4. おわりに

今回の記事では、ライン川中流域の公共交通機関の情報をシェアしてみました。

次回の記事では、今回宿泊したライン川沿いの古城ホテルを紹介してみようと思います。お楽しみに☆

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