【アルゼンチン】ブエノスアイレス観光①:街の中心部の見どころ10選

ブエノスアイレス旅行・見どころと観光名所

アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスは、「南米のパリ」などと呼ばれることもあり、街の中心部はヨーロッパの街並みを思わせます。

昔は先住民の人が住んでいたアルゼンチンですが、1500年頃からスペインの植民地となりました。さらに19世紀半ば頃から、ヨーロッパから多くの移民が移り住み、ヨーロッパ風の建築や文化が広がって行きました。

特にイタリアとスペインからの移民が多く、アルゼンチン人の60%がイタリア系の家系なのだとか。ブエノスアイレスの街を歩いていても、「ここはほんとに南米?」と思うくらいヨーロッパのような雰囲気が漂っています。

ブエノスアイレスは、48地区から成る大都市なのですが、今回の記事では、特に中心部の見どころと観光名所をまとめてみました。


1. 五月広場周辺
Plaza de Mayo

街の中心にある五月広場。ブエノスアイレスの街は五月広場を中心に東西南北に広がっています。街のシンボル的な場所なのでとりあえず行ってみてください。
五月広場の地図

ブエノスアイレスがスペインから独立を勝ち取った「5月革命」に由来して、五月広場と呼ばれるようになりました。

5月広場を囲むように、①大統領官邸、②カビルド、③メトロポリタン大聖堂、などの名所があります。

① 大統領官邸(カサ・ロサダ)

ブエノスアイレスの五月広場。カサ・ロサダ(大統領官邸)

1894年に建てられた大統領官邸。「Casa Rosada(カサ・ロサダ)」とはスペイン語で「ピンクの館」という意味なのだそう。五月広場のすぐ東にあって、目立つのですぐ見つけられるはずです。
大統領官邸の地図

スペイン語・ポルトガル語・英語で、1時間くらいのガイドツアーがあるみたいです。

② カビルド

ブエノスアイレスの五月広場。歴史博物館( National Historical Museum )。

五月広場の西に建つ、コロニアル風の白い建物がカビルド。スペイン植民地時代から行政機関や市議会として、ブエノスアイレスの歴史を見守ってきた建物。
カビルドの地図

二階は歴史博物館(Museo Histórico Nacional)となっています。

③ メトロポリタン大聖堂

ブエノスアイレス・メトロポリタン大聖堂

五月広場の北にある、古代ギリシアの神殿の様な建物は、メトロポリタン大聖堂。
メトロポリタン大聖堂の地図

自由に入って見学でき、とても綺麗でした。

ブエノスアイレス・メトロポリタン大聖堂

そういえば、現在のローマ教皇「フランシスコ」はブエノスアイレス出身です。本名は「Jorge Mario Bergoglio(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)」。ブエノスアイレス大司教時代には、こちらのメトロポリタン大聖堂でもミサを挙げていたそうですよ。

2. 五月通り
Avenida de Mayo

五月広場から国会議事堂まで「五月通り」を歩いてみました。1894年に建設された通りだそうですが、通り沿いには当時のヨーロッパ風の建築物を見ることができます。

ブエノスアイレスの五月通り(Aveneu de Mayo)
五月通り沿いの建物

ブエノスアイレス最古のカフェ「カフェ・トルトーニ」も五月通り沿いに。
カフェ・トルトーニの地図

ブエノスアイレス最古のカフェ「カフェ・トルトーニ」
カフェ・トルトーニ

途中、「7月9日大通り」を横切りましたが、ここからは、アルゼンチンの国民的スター「エバ・ペロン」が描かれたビルが見えます。
ビルの地図

Evita's portrait
エバ・ペロンが描かれたビル

「エビータ」の愛称で呼ばれるのエバ・ペロン。貧しい家庭に産まれながら、ペロン元大統領の夫人となった女性で、国民から大きな支持を受けていました。人気絶頂のさなか、33歳の若さで病気でなくなりました。

彼女の生涯は、マドンナ主演の映画「Evita」や、ミュージカルにも描かれ、世界中で上演されました。ブエノスアイレスでも、彼女の写真や絵をよく目にします。

3. 国会議事堂
Congreso de la Nación Argentina

ブエノスアイレスの国会議事堂

逆光でスンマセン…. 。1906年に完成した国会議事堂は、ネオクラシックの立派な建物。改装工事中の用でした。国会議事堂前の広場は噴水などあって綺麗でした。
国会議事堂の地図

4. オベリスコ
Obelisco

ブエノスアイレスのオベリスク(オベリスコ)

「7月9日通り」という大きいな通りに建っている、オベリスコ(オベリスク)です。1936年にブエノスアイレス建都400年記念を記念してつくられたものなのだとか。
オベリスコ地図

オベリスコの傍に、植木で「BA (Buenos Aires)」の文字がつくってあるんですが、ここは人気の記念撮影スポット?若者が列を成していました。

ブエノスアイレスのオベリスク(オベリスコ)

5. コロン劇場
Teatro Colón

ブエノスアイレスのコロン劇場

オベリスコから2ブロックほどのところに、世界第二の大きさを誇るコロン劇場があります。ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と合わせて、世界三大劇場の一つらしいです。
コロン劇場の地図

コロン劇場の裏には、「Plaza Lavalle」という綺麗な公園や、最高司法裁判所があります。
Plaza Lavalle 地図
最高司法裁判所地図

ブエノスアイレスの広場「Plaza Lavalle」
Plaza Lavalle

ブエノスアイレスの広場「Plaza Lavalle」
最高司法裁判所

6. 世界一美しい本屋さん
El Ateneo Grand Splendid

 1919年に建てられた、劇場「Teatro Gran Splendid(グランド・スプレンディッド劇場)」の建物を改装した本屋さん。
本屋さん地図

世界の美しい本屋さん第二位・ブエノスアイレスの「エル・アテネオ」

2008年には英国紙「The Guardian」の世界の美しい書店ランキングで第2位に、2019年には「ナショナルジオグラフィック」という雑誌で世界で最も美しい書店と紹介されました。

世界の美しい書店第二位・ブエノスアイレスの「エル・アテネオ」

劇場だったころの豪華な装飾や天井画がステキ♥。ステージだった所は、カフェになっています。

普通に本を買いに来る地元の人と観光客で、店内は人でいっぱいでした。

ブエノスアイレスの本屋さん「エル・アテネオ」
普通に本も買える

7. レコレータ墓地
Recoleta Cemetery

ブエノスアイレス・レコレータ墓地

観光名所になっている墓地です。こんな賑やかな墓地は珍しい…。ツアー団体が観光バス・ガイド付きでやってくるほどの墓地です。
レコレータ墓地の地図

ここは、ブエノスアイレスの裕福層の墓地で、有名人のお墓がたくさんあるのです。ひとつひとつのお墓がとてもお洒落につくってあって、街の中をあるいているよう。

ブエノスアイレス・レコレータ墓地

国民的スター「エバ・ペロン(エビータ)」のお墓には今でもお花が絶えないそうです。

ブエノスアイレス・「エビータ(エバ・ペロン)」の墓
エビータのお墓

8. サン・テルモ地区
San Telmo

サン・テルモは、アンティーク市や地元のマーケット(市場)で賑わう地区。とても楽しいところだったので、ぜひ行って欲しいです。
サン・テルモ地区の地図

① ドレーゴ広場の骨董市

「Plaza Dorrego(ドレーゴ広場)」ではアンティーク市が開かれていて、露店がたくさん出ています。ストリートミュージシャンがタンゴを演奏していたりして、いい雰囲気です。
アンティーク市の地図

ブエノスアイレス・ドレーゴ広場の骨董品市

周辺にはレトロな西洋風の建物が並び、お洒落なショップやカフェなども多く、ヨーロッパの街を歩いているような気分になります。

ブエノスアイレス・ドレーゴ広場のアンティーク市

② サン・テルモ市場

ドレーゴ広場のアンティーク市のすく近くに、地元の人で賑わうマーケットがあります。
サン・テルモ市場の地図

ブエノスアイレスの市場「メルカド・サン・テルモ」

こちらのフードコートがイチオシ♥ 小さなレストランが無数に入っていて、いろんな料理のセレクションが!日本の屋台村みたいでかなり楽しいです。

ブエノスアイレスのマーケット「メルカド・サン・テルモ」

ドレーゴ広場のアンティーク市と、サン・テルモ市場は、こちらの記事にもう少し詳しく紹介しています。
↓↓↓↓

ブエノスアイレスの観光名所「サン・テルモ地」区【アルゼンチン】ブエノスアイレス観光②:ローカルマーケットが楽しい♥『サン・テルモ地区』

9. 繁華街・ショッピング街

ブティックやカフェなどで賑わう、フロリダ通りに来てみました。

ブエノスアイレスのフロリダ通り
フロリダ通り

フロリダ通り沿いにある「Galerias Pacifico」というショッピングモールに入ってみることに。
モールの地図

ブエノスアイレスのフロリダ通り
Galerias Pacifico

すごく綺麗なモールでした。クリスマス直後だったので、まだクリスマスツリーが飾られていました。

ブエノスアイレスのショッピングモール「Galerías Pacífico」

アメリカに比べると、ヨーロッパのブランドが多いかな。

ブエノスアイレスのショッピングモール「Galerías Pacífico」

フードコートも充実。

ブエノスアイレスのショッピングモール「Galerías Pacífico」

10. アルゼンチン・タンゴ

ブエノスアイレスは、タンゴ発祥の地。タンゴショーをやっているレストランや劇場がたくさんあります。街角でタンゴのダンスや音楽を披露している人も多く見かけました。さすが本場~。 

Hotel NH のタンゴ劇場
街で見かけたタンゴ劇場

今回私たちも本場のタンゴを鑑賞できるいい機会なので、タンゴのショーに行ってみました。タンゴダンスって、今までちゃんと見たことなかったんですけど、男女が頬を近づけ、足を絡め合うようにして踊る情熱的なダンスが印象的でした。

タンゴの生演奏も素敵で、タンゴでよく使われる「バンドネオン」という楽器の演奏を初めて聴くことができて良かったです。

下の動画に映ってるアコーディオンみたいなのが「バンドネオン」。

ブエノスアイレスには、食事をしながらタンゴのショーを楽しめる「Tangeria(タンゲリーヤ)」があります。カジュアルな店からドレスコードのある店まであり、ショーのスタイルも店によって様々みたいです。

ガイドブックに紹介してあるタンゲリーヤに行ってみたかったんですが、予約がいっぱいだったり、時間が合わなかったりで、残念ながらタンゲリーヤは断念。

先ほど紹介したショッピングモールの一角に「Centro Cultural Borges」という劇場があって、タンゴショーの当日券が買えたので、そこでタンゴショーをみました。
Centro Cultural Borges 劇場の地図

タンゴの生演奏と、歌い手のおじさんが一人、ダンサー8人のショーでした。地元の人がたくさん入っていてほぼ満席。

チケットは一人900 ペソ(=約1,300円)で、ドレスコードもありませんでしたので、タンゴを気軽に見てみたい方にはいいかもです。

11. おわりに

今回の記事では、ブエノスアイレス中心部の名所を紹介してみました。

ブエノスアイレスは、イタリア系とスペイン系の人が多いせいか、ラテン系のヨーロッパの街に来たような雰囲気がありました。

基本的に徒歩で観光し、疲れた時には Uber を利用。一度タクシーにも乗りましたが、Uber の車の方が新しくて綺麗な印象でした。

次回の記事では、今回紹介したサンテルモ地区とサンテルモ市場について、もう少し詳しく紹介しようと思います。お楽しみに☆