【エジプト】”建築王” が手掛けた神秘の神殿、アブ・シンベルへ

アブ・シンベル、日帰りオプショナルツアー

アブ・シンベル神殿は、エジプトの王「ラムセス2世」によって建てられた神殿。神殿正面に並ぶ、巨大な4体のラムセス王像が有名です。砂の岩山をくり抜いてつくられた岩窟神殿で、紀元前1264年から工事が始まり、完成まで20年の歳月がかかったとか。

今回の記事では、アブ・シンベルの基本情報と、私たちが参加した、アスワン発のアブシンベル日帰りツアーのレポートをシェアしたいと思います。

記事の最後に、カイロやアスワンから出発の人気のアブ・シンベル行きのツアーも紹介していますので、参考になれば。

1. アブ・シンベルの場所と行き方

アブシンベルは、エジプトの最南端、スーダンの国境に近いところにあります。エジプト南部の「アスワン」という街から、スーダンの国境あたりのまでの地域をヌビア地方と呼びますが、アブ・シンベルから、アスワンの「フェラエ神殿」までは「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

  

アブシンベルへのアクセスには、3つの方法があります。

  1. 飛行機
  2. アスワンから車で
  3. クルーズに参加する

① エジプトの国内線の利用

エジプト国内の空港から、アブ・シンベル空港行きの便が出ています。アブ・シンベル空港から、アブ・シンベル神殿までは、車で10分ほどで、空港から無料シャトルが出ているとか。飛行機のスケジュールが変わりやすいと聞きましたので、気を付けてください。

② アスワンからのバスやオプショナルツアーの利用

私たちは、アスワンでオプショナルツアーを予約し、車で行きました。途中休憩の時間を入れると片道4時間の距離!結構遠かったです。でも、アブ・シンベルを、見ずに帰るわけにはいかなかったので、がんばりました。
アスワンからマイクロバスもでているとのうわさ。

③ クルーズツアーの一部として連れて行ってもらう

アスワン~ルクソール間の遺跡を4・5日かけて巡る「ナイル川クルーズ」という人気のツアーがあります。アスワンを観光する日に、追加でアブ・シンベルに連れて行ってもらうことが可能です。

アスワンとアブ・シンベルの間には「ナセル湖」という巨大な湖があります。この湖周辺の遺跡を4・5日かけて巡る「ナセル湖クルーズ」というツアーでもアブ・シンベルを見学することができます。

クルーズツアーに興味のある方は、記事の最後におすすめのツアー会社を紹介しています。

2. ラムセス2世って?

ラムセス二世は、最もエジプト人に愛されているファラオ。エジプト各地に彼の記念碑などが建てられているし、カイロの「ラムセス駅」も彼の名前に由来してつけられたほど。

彼が生きていた時代のエジプトは、「新王国時代」( 紀元前1570年頃 ~紀元前1070年頃 )と呼ばれ、エジプトが首都テーベ(現在のルクソール)を中心に領土を広げて大帝国となっており、エジプトが最も栄えていた時代でした。

彼がエジプトを統治していたのは、紀元前1200年頃。優れた戦士で、約66年も王に君臨し、180cm の長身、100人以上の子供を儲け、90歳くらいまで生きたとのこと.....。すごい経歴です。「建築王」とも呼ばれ、壮大な建築物をいくつも手掛けています。

3. アブ・シンベル大引っ越しの話

実はアブ・シンベルは、もともと違う場所に建っていました。

1950年代にナイル川の氾濫防止と灌漑用水の確保のため、「アスワン・ハイ・ダム」の建設が計画されたのですが、そのダムが完成すると、アブ・シンベルを含むヌビアの遺跡群が水没してしまう危機に!

ユネスコが行った「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」により、世界中より寄付や援助が集まり、10個ほどの遺跡が水面上へ移動されました。

特に、アブシンベル神殿の大移動は有名で、 1964年~68年にかけて工事が行われました。この大山をブロックに分けて切り(1ブロック平均20トンだったとか!)、そのまま60m高いところに移動したんだそうです。

4. オプショナルツアーのレビュー

今回私たちは、アスワンから現地ツアーを予約し、日帰りでアブ・シンベルを観光してきましたので、参加したツアーのレビューをシェアしようと思います。団体ツアーではなく、私と夫の2人のみ参加のプライベートツアーで、$135USD(約14,000円)でした。

ちなみに、今回利用させてもらったツアー会社は、「EMO TOURS EGYPT」 というエジプトのツアー会社。トリップアドバイザーなどのレビューもとても良い会社です。ギザで、EMO TOURSの ピラミッドツアーを利用させてもらって、とても満足だったので、今回またお願いすることにしました。

EMO TOURS さんのツアーは、日本語でも予約はできますが、ツアー自体は英語・ドイツ語・スペイン語いずれかになります。日本語のツアーをお探しの方は、記事の最後に紹介しています。

今回参加したツアーはこちら
EMO TOUR ウェブサイト
トリップアドバイザーのレビュー

① 車で砂漠を4時間走る

朝8時に、ガイドさんとドライバーさんが乗用車で迎えに来てくれて、出発。きれいな車で少しホッとしました。片道4時間の距離ですし、砂漠の真ん中で止まったりしたら大変ですからね。。。

途中、砂漠の真ん中にトイレ休憩。飲み物やスナックなども売ってありました。ちなみに、写真の黒い車がツアーの車です。

アブ・シンベルツアーの途中休憩
ツアーの途中休憩所

砂漠ツアーにも行ってみたいなぁと思っていたのですが、今回の旅行では時間がなくて断念したので、砂漠を走れて一石二鳥でした。

アスワンからアブシンベルまでの道のり。砂漠を4時間走る。
見渡す限り砂漠

② アブ・シンベル大神殿

アブ・シンベル到着。
大神殿の4体のラムセス2世の巨像に圧倒され、クラクラしてしまいました。 写真におじさんが写っているの、見えますか?ラムセス王の足元にも及びません。

アブ・シンベルの大神殿。4体のラムセス王の巨像。

4体の像は20メートルほどあって、左がラムセス2世の青年期、左の像へ行くにつれて年を重ねたラムセス2世が彫られているそうです。左から2番目は地震で壊れてしまいました。

③ 年に2度の朝日の神秘

大神殿のいちばん奥には、至聖所という部屋があり、4体の神の像が一列に並んでいます。下の写真の一番奥の突き当りのところなんですけど。

アブ・シンベルの大神殿。

右から、
1. 太陽神ラー
2. 神となったラムセス2世
3. 神々の王アメン・ラー
4. 創造神プタハ

神殿の入り口は、年にたった2度だけ、朝日がいちばん奥の至聖所まで差し込み、プタハを除いた3人の神様を照らすように設計されているんだそうです。しかも、その2日というのは、ラムセス2世の誕生日の2月22日と、ラムセス2世が王に即位した10月22日。プタハは闇を好む神様なので、彼には日が当たらないように設計されたのです。
もう、そのこだわりと、技術が凄すぎます!

ちなみに、毎年2/22と10/22は、この神秘を見ようと、世界中から観光客が集まってくるそうです。

④ 小神殿と王妃ネフェルタリ

大神殿の隣には、小神殿があります。 大神殿は太陽神ラーをお祀りしてありますが、こちらの小神殿は愛と美の女神ハトホル♥をお祀りしてあります。

アブ・シンベルの大神殿と小神殿
アブ・シンベルの大神殿と小神殿

この小神殿は、ラムセス2世が最愛の妻、ネフェルタリに捧げたもの。
ラムセス2世には、たくさんの王妃がいましたが、王妃ネフェルタリへの寵愛は格別なものでした。彼女は早くに亡くなってしまい、この神殿の完成を見ることはなかったそうです。ルクソールの王妃の谷に立派なお墓があります。

アブ・シンベルの小神殿。
アブ・シンベルの小神殿

5. おわりに

ホテルまで迎えに来てもらえて便利でしたし、ガイドさんもとても知識豊富。アブ・シンベルのこと以外にもエジプトについていろいろ話してくれてよかったです。8時間も車に乗っているので、どんな車なのかなぁ、と少し心配していましたが、車もきれいで、ドライバーさんも安全運転でした。

アブ・シンベルでは、ガイドさんの説明が終わった後、30~40分ほど自由時間をもらって、自分たちで見て回ったり、写真を撮ったりできました。敷地内にトイレや、喫茶店もあります。

アブ・シンベルは遠かったですが、エジプトの南の端まで来た甲斐がありました。巨像が有名ではありますが、この神殿は大きいだけじゃなくて、美しいです。神殿全体のデザインもステキだし、内部の彫刻や、壁画、レリーフ(浮彫細工)などもとても繊細で、見事な芸術品です。他のエジプトの遺跡を見ても思いましたが、古代エジプト人って、センスも技術も抜群!

3,000年も昔に、こんな精度の高い建築物をつくってしまう古代エジプト人って、どんな暮らしをしていたのでしょうね。本当にミステリーです。

オマケ: おすすめのツアー会社

アブ・シンベルツアーでおすすめのものをいくつか挙げておきます。英語、日本語、アスワン発、カイロ発、陸路、クルーズなどなど、いろいろオプションがあるので、参考になればと思います。

1. EMO TOURS EGYPT

「EMO TOURS EGYPT」は、エジプト全土でツアーを提供しているツアー会社です。トリップアドバイザーなどでのレビューも非常に良く、私たちもエジプト各地で3つほどEMO TOURS さんのオプショナルツアーを利用しましたが、どのツアーもとても満足でした。

EMO TOURS さんのサイトは、日本語に切り替えることができ、日本語で予約もできるようです。ただ、現地でのガイドは英語・ドイツ語・スペイン語と書いてありますので、予約される際には気を付けてください。

今回参加したツアーはこちら
EMO TOUR ウェブサイト
トリップアドバイザーのレビュー

こちらのナイル川クルーズツアー(ルクソール発アスワン行き)は、追加料金でアブ・シンベル見学できるようです。
EMO TOURS ウェブサイト
トリップアドバイザーのレビュー

2. Veltra (日本語ツアー)

日本語のツアーをお探しならば、私のおすすめは、海外オプショナルツアー最大手の「Veltra (ベルトラ)」さんです。世界中のオプショナルツアーを取り扱っている会社で、お客様レビューも非常に良いツアー会社です。

今回のエジプト旅行では、英語のツアーで探した方がツアーのオプションが多かったので、Veltra さんは利用しなかったのですが、過去何度か利用させていただいたとき、オンライン予約や日本語でのサポートがスムーズで、とても気に入りました。

アスワンからの日帰りのツアーは行っていないようですが、カイロから飛行機で行く日帰りツアーや、クルーズにアブ・シンベルツアーが含まれているものが用意されているようです。
アブ・シンベルツアーの一覧

「日本語ガイド確約」のツアーと、「日本語か英語のガイド」のツアーがあるので、予約される場合は気を付けてください。

3. ナセル湖クルーズ

ナセル湖ツアーを取り扱ってるツアー会社があまりなかったのですが、「 Memphis Tours 」というツアー会社のリンクを載せておきます。私たちは参加していないのですが、トリップアドバイザーなどでの会社のレビューはとても良いです。
Memphis Tours ウェブサイト