世界的にも有名なワインの産地、カリフォルニア州のナパ。
ナパのブドウ畑を眺めながらお食事のできる、ワイン列車に乗ってみましたので紹介してみようと思います。
列車に乗ってお食事をするだけのプランもありますが、私たちが選んだのは「列車での食事+2つのワイナリーの見学」というプラン。
列車でお食事するだけでも楽しいのに、ワイナリーでのワインテイスティングやワイン作りの見学もできて、すごく充実した日帰りツアーでした。レビューや口コミも高評価のおすすめツアーです。
1. ワイン・トレインの駅
ワイン・トレインの駅は、ナパのダウンタウンにあります。
→ ワイン列車ホームページ
→ 駅の地図
ワイン列車は「ナパのダウンタウン」⇔「St.Helena」間を往復しています。往復の距離は約60キロで、所要時間は約3時間。
線路沿いにはブドウ畑が広がり、無数のワイナリーがあります。往復乗って帰ってくる人もいれば、途中の街で降りてワイナリーツアーに参加する人たちもいます。
→ ワイン・トレインのルートと線路沿いのワイナリー
駅に着いたら、カウンターでチェックインをして、待合所で出発を待ちます。
待合室やバーがあります。
ワインショップや鉄道ショップ。
出発の時間になったので、いよいよ乗車。各車両には、専属のサーバーの人が出迎えてくれます。食事の注文をとってくれたり、ツアーの日程について説明してくれます。
2. 列車のようす
車両と車窓からの風景
車両の種類はいろいろ選べます。お食事専用の車両には、「ビスタドーム・展望車両」と、「グルメ車両」があります。「お料理はいらないけど、お酒だけ飲みたい」という方などは、ラウンジ席(ソファー席)になっている車両も予約できるみたいでした。
今回は「ビスタ・ドーム」という展望車両を予約しました。天井がガラス張りのドーム状になっていて、普通の車両よりも外が良く見える車両です。
出発して街中を過ぎると、窓の外には美しいブドウ畑の風景が。
はじめは、2人用の小さいテーブルに案内されたんですが、「4人用のテーブルが空いているからいかが?」と、途中から移動させてくれました。相席になることがあるのかどうかはわかりませんでした。
よさげなレストランみたいに見えますが、ドレスコードはスマートカジュアル。オシャレな雰囲気を楽しみに来る方もいるので、汚い服とかはやめたほうがいいですが、格式張っていなくてカジュアルな雰囲気でした。
お料理とワイン
お料理のメニューです。
コース料理で、あらかじめメニューはいくつかに絞られています。First から1品、Second から1品、Main から1品、Sweet (デザート)から1品という感じで4品選びます。
今回のランチのお料理はこんな感じでした。
もちろん、ナパワインを揃えたワインリストもあります。ビールやカクテルなど他のアルコールもありますし、ソフトドリンクもあります。
St. Helena で下車
私たちはワイナリー見学に参加するため、ナパバレーの北にある「St. Helena 」という街で列車を降りました。
降りる時に、他の車両も少し見ることができました。
3. ワイナリー見学
列車を降りた後は、待機していてくれたシャトルに乗って、ワイナリー見学。同じプランを予約した人たちと一緒に、10人くらいのグループで移動・見学をしました。
今回見学したワイナリーは、① Charles Krug Winery と、② Raymond Vineyards の2件です。
「Charles Krug」は、ナパで一番古くて歴史のある、クラシックなワイナリー。それに対して、「Raymond」はいろんなスタイルでワインを楽しんでもらおうとしている斬新でモダンな雰囲気のワイナリーです。
① Charles Krug Winery
チャールズ・クリュッグ・ワイナリー
まず一件目の「チャールズ・クリュッグ・ワイナリー 」」です。
→ ホームページ
→ 地図
1861年に、ドイツからの移民だった「Charles Krug」が創立したナパ最古のワイナリーです。1943年にワイナリーは買い取られ、現在は「Mondavi family(モンダヴィ家)」 が経営を行っています。
ワインを片手に、ブドウ畑でワイン造りの説明を聞きます。
テイスティングルームショップのアリアもはクラシックな感じで素敵でした。
② Raymond Vineyards
レイモンド・ヴィンヤーズ
2件目は、1970年創業の老舗「レイモンド・ヴィンヤーズ」。1933年にナパに定住したレイモンド家によってつくられたワイナリーです。ここは、とっても楽しいワイナリーでした!
→ ホームページ
→ 地図
2009年からは、フランス人の Jean-Charles Boisset さんがオーナーとなり、斬新でモダンな企画をたくさん行っているワイナリーです。彼のご実家、Boisset 家はフランスでワインビジネスを行っている一族だそうです。
ワインの有機栽培(オーガニック栽培)に力を入れているそう。雑草駆除は農薬を使わずに、このヤギさんたちが食べてくれるんだそうです!
それから、野外に「Frenchie Winery(フレンチー・ワイナリー)」という名前の、ナパ初の犬のワイナリーがあります!
→ Frenchie Winery ホームページ
この日のドッグ・ワイナリーでのワインテイスティングには、猫も参加しておりました。
こちらは、「 Crystal Cellar (クリスタル・セラー)」というテイスティングルーム。ワインの貯蔵室をテイスティングルームにしているんですが、ナイトクラブみたいでおもしろいのです。
クリスタル・セラーには、試飲の他にも、バカラ・クリスタルのデキャンタのコレクションがあったり、天井にはキラキラのバカラのシャンデリアが。すごくきれいでした。
こちらは、ワインのアロマ体験ができるセクション。
ワインの香りを表現してみようと言われても、初心者の私にはなかなかわからないんです。リンゴやベリーなどのフルーツから、バラやスミレなどの植物、キノコや土の香り…. いろいろあります。ここでは実際に香りを体験できて勉強になりました。
ワイナリー見学の後は、シャトルでナパのダウンタウンの駅まで送ってもらい、ツアー終了です。
4. 予約方法・おすすめのツアー
ナパのダウンタウンは、サンフランシスコから車で1時間30分くらい北に行ったところにあります。サンフランシスコ圏内に来られることがあれば、少し足を延ばしても参加してみたいツアーだなと思いました。
ワイン列車には、下のようにいろいろなオプションがありますので、旅行プランにあうものが見つかればよいなと思います。
- お食事のみ
- 食事+ワイナリー見学
- 展望車両(Vista Dome)
- グルメ車両(Gourmet Express )
- ナパの駅発 vs サンフランシスコ発
- 日本語 vs 英語
↓↓↓ ワイン列車の予約ができるサイトを3つ紹介しておきます。
① Napa Valley Wine Train ホームページ
ワイン列車のホームページから直接予約することができます。「お食事のみ」の予約はもちろん、「お食事+ワイナリーツアー」のプランなど、様々なオプションから選ぶことができます。
▶ プラン一覧
ナパのダウンタウンの駅に集合して、同じ駅に戻ってくるツアーですが、予約時にサンフランシスコからの送迎も追加することができるようです。
英語サイトなので、予約は英語のみですが、予約の過程で「日本語ツアー」をリクエストすることができるみたいです。「できる限り対応する」とのことなので、日本語確約かどうかは謎です。
②トリップアドバイザー
トリップアドバイザーのサイトからは、英語・日本語の両方で予約が可能です。ツアー自体は、英語、日本語、スペイン語、ロシア語のオプションがあると記載がありますが、確約かどうかは謎です。
以前は、トリップアドバイザーからも様々なオプションがあったのですが、現在は「グルメ車両のランチ」か「グルメ車両のディナ」」の2種類のオプションしか無いようです。展望車両などを予約したい場合は、ホームページからの予約となります。
▶ ワイン・トレインツアーの一覧
→ トリップアドバイザー(日本語)
→ tripadvisor (English Tours)
英語のサイトの方が、ツアー内容の説明が若干詳しい気がします。
③ Veltra (ベルトラ)
日本のオプショナルツアーの大手、ベルトラさんのツアーです。
→ ワイン・トレイン・ツアーの一覧
少々高額かなぁと思いますが、日本語のガイドさん確約なのは安心です。
ワイン列車のツアーは、サンフランシスコ発のツアーのみしかないようですが、問い合わせてみられると多少の融通は効くかも。
5. おわりに
美しいブドウ畑を眺めながら列車でお食事するだけでもすごく楽しいですが、ワイナリー見学やワイン・テイスティングにも連れて行ってもらえて、とても充実した一日でした。
今回は、Charles Krug Wineryと Raymond Vineyards の2件のワイナリーを紹介しましたが、ナパには他にも有名なワイナリーがたくさんあります。次回の記事では、ナパの他のワイナリーも紹介してみようと思います。お楽しみに♪
■ カリフォルニアのワイン旅行記
→ ワイン旅行記トップページ
→ ワイン旅行の全記事
■ ナパの記事
【アメリカ】ナパのワイナリーとパリスの審判【アメリカ】19世紀のナパを感じるレトロなホテル~Napa River Inn~