チリの首都・サンティアゴ。もともとは先住民が暮らしていましたが、1541年にスペイン人の「Pedro de Valdivia (ペドロ・デ・バルディビア)」がこの地域を征服し、スペインの植民地になります。1818年にチリがスペインから独立してからは、チリの首都となりました。
今回は訳ありで、サンティアゴを弾丸1日観光することになったので、名所や見どころを紹介してみようと思います。
歴史的な名所が集まる旧市街(下の地図のピンクのサークル)と、近代的でお洒落な新市街(下の地図の青のサークル)がありますが、今回は時間の関係で主に旧市街を観光しました。
1. アルマス広場
Plaza de Armas
旧市街の中心にあるアルマス広場。
→ アルマス広場の地図
歴史を感じる西洋風の建物に囲まれた広場で、ヨーロッパにでも来たような雰囲気です。
広場の真ん中は公園になっていて、サンティアゴの人々の憩いの場。
① サンティアゴ大聖堂
Santiago Metropolitan Cathedral
アルマス広場に面して、1558年に建てられたサンティアゴ大聖堂が立っています。
→ サンティアゴ大聖堂の地図
チリ・カトリックの総本山でもあるそうで、教会の中も装飾が美しかったです。特に天井画が素敵でした。
② 国立歴史博物館
Museo Historico Nacional
アルマス広場の北にある国立歴史博物館。植民地時代からのチリの歴史が展示してあるそうです。1808年に建てられた「レアル・アウディエンシア宮殿」の建物を利用してあります。
→ 国立歴史博物館の地図
③ アルマス広場周辺の繁華街
アルマス広場の周りは繁華街で、たくさんの人で賑わっています。
ショップ、レストラン、デパートなどが並んでいます。ストリートパフォーマンスなどもあって、とても賑やかなエリアです。
「メイソウ」…. 日本のお店でしょうか。雑貨屋さんです。
2. 中央市場
Mercado Central de Santiago
アルマス広場の少し北にある中央市場。
→ 中央市場の地図
魚介市場と、シーフードレストランが集まっています。アルゼンチン・ウルグアイと、肉ばかり見てきた私たちにはとても新鮮に感じました。
お土産屋さんなども入っている楽しい市場なので、次回の記事でもう少し詳しく紹介してみようと思います。
3. モネダ宮殿
Palacio de la Moneda
大統領官邸のモネダ宮殿。もともとは1805年のスペイン植民地時代に造幣局として作られた建物を、1845年から大統領官邸として使うようになったのだとか。
→ モネダ宮殿の地図
1973年のクーデターで、チリ空軍の空爆を受け、現在の建物は1981年に再建されたもの。
モネダ宮殿のすぐ南には、巨大なチリの国旗が。2010年にチリの独立200年を記念してつくられた国旗なのだそうです。
→ 国旗の地図
3. サン・フランシスコ教会
Iglesia de San Francisco
1622年に建てられたというカトリック教会。
→ 教会の地図
一階に、サンフランシスコ博物館といって、16世紀以来の絵画や装飾品が展示してあるのですが….
落書きすごいね…. (^_^;)
教会の中の装飾が、他のカトリック教会とは少し違っていてユニークでした。
4. 博物館・美術館
今回は博物館や美術館は見る時間がなかったのですが、有名なものだけリストを挙げておきます。
① サンティアゴ博物館
1769年築のコロニアル様式の建物を利用した歴史博物館。建物はチリ初代大統領の公邸として使われていたこともあったそうです。チリの植民地時代からの歴史が展示されています。
→ サンティアゴ博物館の地図
② プレコロンビア芸術博物館
プレコロンビアとは、ヨーロッパの侵略が始まる前の時代のこと。マヤ文明やインカ文明などの歴史や文化財が展示してあります。
→ プレコロンビア芸術博物館の地図
③ 国立美術館
1800年からある、南米で最も古い美術館。現在の建物は1910年にできたもので、素晴らしいネオクラシック様式の建物の中に、数千点のコレクションが展示されています。
→ 国立美術館の地図
④ ビスアレス美術館と考古学博物館
チリの現代アートが展示してある美術館。2階はプレコロンビア時代の出土品を集めた「サンティアゴ考古学博物館」があるそうです。
→ 美術館の地図
6. サンタ・ルシアの丘
Cerro Santa Lucia
かつてスペインの要塞があった丘です。
→ サンタ・ルシアの丘の地図
この丘は、先住民からは「Huelito o heutrecan」と呼ばれていたそうです。スペイン人の「Pedro de Valdivia (ペドロ・デ・バルディビア)」がこの丘に要塞を作って先住民と戦い、1541年に征服。サンタ・ルシアの丘という名前が付きました。
バルディビアはサンティアゴの街の基礎をつくり、サンティアゴはスペインの植民地となっていきました。
丘からは旧市街が一望できるので、展望スポットとしても人気。
公園としてきれいに整備されていて、カップルやファミリーもたくさん来てました。
7. サン・クリストバルの丘
Cerro San Cristóbal
サンティアゴの街が一望できるサン・クリストバルの丘に来てみました。
サン・クリストバルの丘は「メトロポリタノ自然公園 (Parque Metroporitano)」の一部となっていて、公園内には、動物園や日本庭園などもあります。
→ サン・クリストバルの丘の地図
人気の観光地のようで、観光客や地元の人で賑わっていました。日本の夏祭りのような出店☆
今回は、動物園や日本庭園に行く時間は無かったのですが、サン・クリストバルの丘の頂上にある展望台に行ってみることにしました。
丘へ登るには、旧市街からはケーブル鉄道の「フニクラール(Funicular)」が、新市街からは「ロープウェイ(Teleférico)」 が運行しています。
私たちは、旧市街からフニクラールに乗って丘に登り、ロープウェイに乗って新市街の方へ降りました。
フニクラールのチケット売り場と乗り場。
→ フニクラール乗り場の地図
2020年1月現在の料金表。土・日・祝日と平日では料金が違うようです。片道・往復の他、フニクラールとロープウェイのコンボチケットなどもあります。
ケーブル鉄道のフニクラールが丘から降りてきました。こんな乗り物初めて~♪ 結構急な傾斜を降りてきます。
高度が高くなるにつれて、サンティアゴの街が見えてきます。
サン・クリストバルの丘の頂上にある、フニクラールの終点です。
丘の上は展望公園になっていて、出店やレストランなどの休憩所もあります。
頂上には、大きなマリア像。
帰りは、ロープウェイ(Teleférico) に乗って、新市街の方へ降りましした。
ロープウェイは新市街に向かって降りていくので、今回時間がなくて見れなかっ新市街のビル街が見れてよかったです。
下の写真に写っている一番高いビルは「Gran Torre Santiago」。南米で最も高いビルで、屋上には「スカイ・コスタネラ」という展望台になっているそうです。
→ スカイ・コスタネラの地図
ロープウェイ乗り場です。新市街からサン・クリストバルの丘に登るなら、ロープウェイ(Teleférico) の方が便利です。
→ Teleférico 乗り場の地図
★ 余談:落書き王国
サンティアゴ旧市街を歩いていて一番印象的だったのは、落書きです。
街中落書きだらけだし、「これ、重要文化財なんじゃない?」っていう建物なんかにも普通に落書きが….。
この人も、かつては英雄か偉人だったのでしょうが….。鳩にからかわれているコメディアンにしか見えません。
立派な劇場もこの通り。
治安がすごく悪いようには見えませんでしたが、政治に不満がある住民の人とかが多いのかな。あまりに多かったので印象的でした。
★ おわりに
前日まで、ウルグアイの首都「モンテビデオ」を観光していた私たち。モンテビデオからマイアミ経由でアメリカに帰る予定でしたが、当日モンテビデオ空港に行くと空席無し….😱。
サンティアゴからヒューストンに行く便なら空席があるようなので、サンティアゴに飛びましたが、フライトが遅れてヒューストン便に乗り遅れ….😱😱。
サンティアゴに一泊して翌日の便で帰ることになってしまいました。
航空会社の社員割引航空券で旅行してるんですが、空席が無いと乗れないので、こういうことはたまに起こります。が、そのおかげで、思いがけずもサンティアゴを一日観光することができました ♪
チリ周辺には、南米の果てのパタゴニアや、モアイ像のあるイースター島など、行ってみたい観光地がまだまだあるので、また戻ってきたいなと思います。
次回の記事では、サンティアゴの市場とグルメについて書いてみようと思います。お楽しみに☆
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