【ドイツ】ミュンヘンでレンタカーしてみた体験談。

ドイツで借りたレンタカー。ノイシュバンシュタイン城をバックに。

前回の記事では、レンタカーでドライブした南ドイツの風景を紹介しました。

南ドイツは、ロマンティック街道沿いの中世の街や、アルプス周辺の森や湖など、車を停めて写真を撮りたくなるような風景がたくさん!レンタカーをしてほんとに良かったなと思いました。

今回の記事では、ミュンヘンでレンタカーを借りたときの体験談をシェアしたいと思います。ドイツでレンタカーを検討されてる方は参考になればと思います。


1. ミュンヘンのエイビス (Avis)

今回のドイツ旅行は、「日本↔フランクフルト」の往復航空券でドイツに来て、ミュンヘンまでは列車でやって来ました。

ミュンヘンでレンタカーをして、南ドイツを観光した後、フランクフルト空港で車を返却して、帰国しました。

宿泊していたホテルから徒歩2分ぐらいのところに、Avis のオフィスがあったので、今回はAvis を利用することにしました。
ちなみに宿泊したホテルの記事はこちら
ミュンヘンのホテルの記事

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) のオフィス。
ミュンヘン市内の Avis レンタカー

車が用意されているか心配だったので、一応前日にオフィスに立ち寄って、予約がきちんと入っているか確認しました。当日は、5分ほどであっさり手続きは終わり、簡単に借りれました。

「車は1ブロック先の地下駐車場に置いてあるから。それでは Have a good trip! 」と言われ、契約書と鍵をもらって、さようなら~。みたいな感じでした。車まで案内してくれないのね…(笑)

駐車場の場所が少しわかりにくかったので、下に地図と説明を載せておきます。この Avis を利用されない方は、飛ばして読んでください。

*アイコンは、それぞれ、①Avis、②駐車場、③駐車場入り口(エレベーターの位置)。
アイコンにカーソルを当てると、場所の名前が表示されます。

Avis から、 Frauenstraße (フラウエン通り)を、東に1・2分歩きます。道はきれいで、歩道もあるのでスーツケースを転がすのは問題なかったです。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。駐車場までの行き方。
フラウエン通りを歩く

こちらの「Rieger City」という地下駐車場の中に車が置いてあります。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。屋内駐車場の行き方。
Rieger City Pariking

さらに少し歩き、「Cutting Lounge」という美容院の隣のドアを入ると、駐車場に降りれるエレベーターがあります。青で44番と書いてあるドアです。( 44番地という意味なのかな?)

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。屋内駐車場の入り口。
駐車場入り口

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。屋内駐車場の入り口。44番地?
44番のドア

地下3階へ降りると、駐車場になっていて、「Avis」と「Badget」の標識があります。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。屋内駐車場のエレベーター。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。地下駐車場の案内。

地下駐車場はこんな感じです。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。屋内駐車場の様子。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。地下駐車場の様子。

車発見! BMW 2シリーズ「Active Tourer 」。ハイブリットのコンパクトカーです。2018年か2019年モデルで、まだ新しくてきれいでした。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。 BMW のコンパクト・ハイブリット車「Active Tourer 」。

ドイツ・ミュンヘン市内のエイビス・レンタカー(Avis) 。 BMW のコンパクト・ハイブリット車「Active Tourer 」。

ナビを付けて、いざ出発!

Google map を使ってナビする予定だったので、「 GPS付は要らない」ということで予約したんですが、借りた車にはGPSが付いていて、結構使えました(英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などの設定がありました)。

ドイツでレンタカー。GPSとGoogle Map。
スマホとGPSでナビ

私のスマホは、「海外で無料でインターネットに接続できる」というサービスに加入してるんですけど、たまに、海外での接続がものすごく遅くなることがあるんです。それで、念のためにモバイルWi-fiも借りたんですけど、ほとんど車に付いてるGPSを使ったので出番が少なかったです。

スマホでナビゲーションする予定ならば、 モバイルWi-Fi も考えておいた方が良いかもしれません。一台借りておくと、複数のデバイスを接続できますし。私はAvisから借りましたが、渡航前に日本からも借りれます。

2. ドイツの道路

ドイツの道路はよく整備されていてとてもきれい。標識などもわかりやすかったです。

ドイツでレンタカー。ミュンヘン市街を運転中。
ミュンヘンの街を出発

高速道路(アウトバーン)に入るところ。アウトバーンは速度無制限なんですけど、130キロが推奨速度。街の近くや工事中の場所など、速度制限のある区間もあります。

ドイツでレンタカー。ミュンヘンから高速道路へ入る。
道路はすごく綺麗!

ドイツでレンタカー。ミュンヘンからアウトバーンに。
速度制限のある区間もあり

アウトバーンでは、通常は一番右側のレーンを走り、追い越したい時にだけ左のレーンを使います。200キロ近くで飛ばしている人もいますが、一番右のレーンにいれば煽られたりしないので大丈夫です。

ドイツでレンタカー。ヴュルツブルクからライン川へ。

ドイツでレンタカー。ロマンチック街道の始点ヴュルツブルク。

アウトバーン以外の一般道も綺麗です。

ドイツでレンタカー。ノイシュバンシュタイン城へ向かう。

交通ルールや道路標識は、一応最低限のものだけは、あらかじめ目を通しておくといいと思います。ルールや標識はわかりやすいですが、ドイツやヨーロッパ特有のルールもあるので。インターネットで検索するとたくさん出てきます。

3. ドイツのレンタカー情報

私はレンタカーのプロではないので、偉そうなことは書けないんですが、今回レンタルした体験や、レンタル前に調べた範囲内で、気を付けた方がいいなと思ったことをまとめてみした。ドイツでレンタカーしてみたい方は、参考になればと思います。

① オートマチック車は早めに予約する

ヨーロッパのレンタカーって、ほとんどマニュアル車らしいのです。オートマチック車は割高だし、数も少ないです。早めに予約しないと、好きなタイプの車が選べなくなることがあります。

② 車のサイズ選び

ドイツは、アウトバーンをみんな200キロくらいで吹っ飛ばしてるイメージだったので、大きい車の方が安全かなと思って、初めはセダンなどを検討していました。

そしたらあるガイドブックで、「ヨーロッパの街中は、狭い道が多かったり、駐車スペースも狭くて見つけにくいことが多いので、コンパクトカーをオススメする」という記事を読んで、結局5人乗りのコンパクトカーを予約しました。

レンタル当日用意されていたのは、BMW 2シリーズ「Active Tourer 」。2018年か2019年モデルで、まだ新しくてきれいでした。コンパクトでハイブリッドなのにパワーもあって、高速道路では全く問題なし。小さい駐車スペースでも小回りが利いて、私は結局これにしてよかったなと思いました。

ドイツで借りたレンタカー。BMW のコンパクト・ハイブリット車「Active Tourer 」。

かっこいいドイツ車のオープンカーで、アウトバーンを走ってみたいという方も絶対にいると思うので、こればっかりは個人の好みですけど。一応参考までに。

③ レンタカーの保険と補償

私はアメリカに住んでいるので、日本のレンタカー事情はあまりよくわからないんですが、アメリカでは「レンタカー保険を買うか買わないか」というのは良く議論となるところ。というのも、レンタカー料金そのものよりも、保険料の方が高くなることが多いからです。

保険の種類や補償額はレンタカー会社によって若干違いますが、大抵どこでも勧められるものは、下の4つ。

  1. Liability Insurance (LI) または Liability Protection (LP)
  2. Loss Damage Waiver (LDW) または Collision Damage Waiver (CDW) 
  3. Personal Accident Insurance (PAI)
  4. Theft Protection (TP)

「1」のライアビリティーというのは、日本でいう自動車損害賠償保険のこと。「Third Party Liability 」と書いてあったりもします。レンタカーを運転中に、他人や他人の所有物を傷つけてしまった場合、被害者に支払われる補償。

ヨーロッパでは、法律で Liability がレンタカー料金に含まれていることがほとんどなんだそうです。なので、今回ドイツでレンタカーをしたときは特に買う必要がありませんでした。

「2」のダメージ・ウェイバーというのは、 自車両損害補償。借りているレンタカーをぶつけたり壊した時に、レンタカー会社に支払う修理費用の補償。この保険が一番高いので、皆さん買うか買わないか悩むところなのです。アメリカやヨーロッパだと1日2,000円前後かかり、高い車ほど保険料も高くなります。

LDWやCDWを買うメリットは、車を壊しても、その後の修理と修理費用はレンタカー会社が一切面倒を見てくれることです。この保険を買っていないと、修理代は自己負担ですので、帰国してからも支払い請求や、レンタカー会社との煩わしいやり取りを行うことになります。

最近は、LDWやCDWを補償してくれるクレジットカードなどもたくさんあります。私も、アメリカでレンタカーをする時はクレジットカードの補償を利用して、レンタカー会社からはLDWは買っていません。

ただ、今回のドイツ旅行では、レンタカー会社からLDWを買いました。ドイツで事故をした場合も、私がアメリカで加入してるクレジットカードが補償してくれることは一応確認したんですが、ドイツのレンタカー会社に事故レポートやレシートを発行してもらったり、ドイツの警察届を取得したり、さらに、帰国後アメリカのクレジットカード会社に申告するなど、2国にまたがって様々な手続きや書類の処理があって結構面倒なプロセスになりそうだったので。

「3」は運転手と同乗者を補償する保険。自国で加入している自動車保険や健康保険が補償してくれることがあるので買わない人もいますし、安いので買っておく人もいると思います。個人で加入している保険の補償条件を読んで、買うか買わないか決めるといいと思います。

「4」は盗難保険。借りている車が盗まれた時に車を補償する保険です。「2」のLDWやCDWに含まれることもあります。車が盗まれる確率は少ないので買わない人、保険料はそんなに高くないので念のため買っておく人、さまざまです。

④ 予約時のクレジットカード

予約に使ったクレジットカードを提示しないと、予約をしていても車を借りられないことがあるという話をよく聞きます。予約時のクレジットカードは念のため持って行った方が良いと思います。

⑤ 出発前に車を点検

ドイツでレンタカーのレビューサイトを読んでいると、自分は借りた車をぶつけた覚えはないのに、レンタカーを返却して帰国した後に、「車に傷がついていた」と言われ、クレジットカードに請求が来た、という口コミをしている人たちが何人かいました。

今回ミュンヘンでレンタルした時も、私はてっきり、レンタカー会社の人が車まで案内してくれて、付いている傷などををチェックした後に運転し始めるのかと思っていましたが、そういうのはありませんでした。慌てて出発しないで、車周りを良く点検してから大きなダメージなどがないか確認した方が良いなと思いました。

ちなみに、用心深い私は、出発前に証拠写真を撮りました。証拠としてどれだけ役に立つかは謎ですが。。。

ドイツで借りたレンタカー。出発前の点検。

⑥ 燃料の種類に注意

給油口に「このタイプの燃料をいれてください」というシールが貼ってありました。給油は日本と違ってセルフサービスなので、間違った燃料を入れないように気を付けましょう。

ドイツで借りたレンタカー。燃料の種類を間違えないように。

⑧ レンタカーの返却

返却方法は他の国とほぼ変わらずでした。

私はフランクフルト空港で返却したので、まずは空港近くのガソリンスタンドで燃料満タンに。空港のターミナルに入ると「rental car return」の標識に従って進むと、空港の立体駐車場の地下にあるレンタカー返却用の駐車場に到着します。Avis 以外にもいろいろなレンタカー会社が集まる駐車場です。

返却は、走行距離と燃料を満タンにしてあるかどうかがチェックされたくらいで、2~3分くらいであっさり終わり、「レシートは後からメールで送るから」みたいな感じでした。

保険もフルカバーで買っていましたし、返却後にヘンな請求が来るなどのトラブルはありませんでした。

⑨ ナビ用にモバイルwi-Fi

スマホを利用してナビをする予定(Google Mapなど)ならば、モバイルWi-fiのレンタルも考えた方がいいかもしれません。

レンタカー会社が貸してくれる場合もありますし、日本の会社からも海外モバイルWi-fiを借りることができます。

4. おわりに

今回は、ドイツ、ミュンヘンのレンタカー体験をリポートしてみました。

レンタカーをすると、ずいぶん移動のフレキシビリティが向上しますし、ドイツの人は交通マナーがとてもよく、道路や標識もきちんと整備されていて、他の国に比べて運転がしやすいと感じました。

そしてなんといっても、たまに車を停めながら、南ドイツの美しい景色を満喫できたのはとても良かったです。ドライブ中の風景についても記事を書いてみましたので、下の関連記事からご覧ください。