【エジプト】大人気!ナイル川クルーズ②:ナイルクルーズで巡る遺跡と名所のまとめ

ナイル川クルーズ。可愛すぎるホルス神。

こちらはエジプトでもっとも偉大なる神様、ホルスです。ファルコンのくせにカワイイ… ♥ 360度どこから見てもカワイイ…♥
「ナイル川クルーズツアー」で行く、ホルス神殿にいらっしゃいます。

ナイル川クルーズは、エジプト観光ではピラミッドに次ぐくらい大人気のツアー。私たちも、アスワンからルクソールまで3泊4日のクルーズツアーに参加しました。

前回の記事では、クルーズの経路や日程などの基本情報をシェアしてみましたが、今回の記事では、クルーズに含まれた遺跡と名所をまとめてみました。


1. ナイル川クルーズ
名所の一覧と地図

3泊4日のクルーズに含まれる遺跡と名所の一覧です。
リンクは地図で、googleマップにジャンプします。

ナイルクルーズに含まれる遺跡と名所の一覧

*地図上のピンにカーソルを当てると地名が表示されます。

  

2. 遺跡と名所のレポート

ナイル川クルーズでは、すごくたくさんの遺跡に連れて行ってもらえます。数が多すぎるので、アスワンとルクソールの遺跡は、「アスワン観光」と「ルクソール観光」の記事で詳しく紹介しています。

エジプト・アスワン観光【エジプト】アスワン観光まとめ:ナイル川とともに生きるヌビアの人々エジプト、ルクソールにあるハトシェプスト女王葬祭殿【エジプト】ルクソール観光:ナイル川クルーズツアーで巡る神秘の古代エジプト遺跡

今回の記事では、アスワンとルクソールの間にある名所3つを紹介しようと思います。

  1. コム・オンボ神殿 [map]
  2. エドフのホルス神殿 [map]
  3. エスナ・ロック(水門)[map]

① コム・オンボ神殿

コム・オンボ神殿は、 プトレマイオス朝時代に建てられ、その後ローマ帝国によって増築された、グレコ・ローマン時代の神殿。 紀元前180年~紀元前47年の間につくられたそうですので、ピラミッドなどと比べると、ずいぶん新しい遺跡です。神殿の建築様式や装飾が「ギリシア風+エジプト風」でおもしろいです。

かつては、コプト教(エジプト独自に発展したキリスト教)の教会として使われていた時代もあったそう。

この神殿のユニークなところは、二重構造になっていて、神殿の右半分と左半分で2つの違う神様をお祀りしてあるところ。入り口が2つに分かれていて、右の入り口を入っていくとワニの神様「ソベク神」が、左の入り口を入っていくと、「大ホルス神」が祀ってあります。大ホルス神は、ファルコンの神様「ホルス神」が原住民の神様と習合されてできた神様らしいです。

ナイルクルーズ。コム・オンボ神殿の入り口。
コム・オンボ神殿の入り口
右の入り口はソベク神用

左の入り口はホルス神用

ナイル川クルーズ。ワニの神様、ソベク神のレリーフ。
ワニの神様「ソベク神」の
レリーフ

コム・オンボ神殿の内部

ナイル川クルーズ。コム・オンボ神殿のホルス神のレリーフ
ファルコンの神様「ホルス神」を描いたレリーフ

ナイルクルーズ。コム・オンボ神殿のナイロメーター。
ナイル川の水位の測定に使われたナイロメーター

② ホルス神殿

私の大好きな「ホルス神」の像がある神殿です!ちなみにこのホルス、すごく大きくて、私たちの背の2倍くらいの高さがあります。

エジプト・エドフ遺跡。ホルス神殿のホルス像。

エジプト・エドフ遺跡。ホルス神殿のホルス像。

ホルス神殿は、最高神「ホルス」をお祀りしてある神殿です。ホルスはファルコン(ハヤブサ)の神様。 天空と太陽の神様でとっても偉い神様なのです。

ホルス神殿は壁のあちこちに、ホルスに関する神話がレリーフ(浮き彫り細工)で描かれています。

ホルス神殿も、プトレマイオス朝時代に建てられ、ローマ帝国時代に増築されたグレコ・ローマン時代の神殿。紀元前237年から57年につくられたそうで、エジプトでは最も保存状態の良い神殿のひとつなのだとか。

ナイルクルーズ。エドフでホルス神殿へ向かう馬車
クルーズ船からホルス神殿までは
馬車が用意してあります

ナイル川クルーズ。エドフ・ホルス神殿入り口。
ホルス神殿の正面

ナイルクルーズ。エドフ・ホルス神殿入り口。
ホルス神殿の入り口。でっか~い!

ナイル川クルーズ。エドフ・ホルス神殿の内部。
神殿内部

ナイル川クルーズ。ホルス神殿の聖船。
ホルス神殿、至聖所の聖船

ナイル川クルーズ。ホルス神殿の階段。
探検家になった気分☆

ナイルクルーズ。ホルス神殿の薬の作り方を描いたレリーフ。
薬の作り方を描いたレリーフ

ナイル川クルーズ。ホルス神殿のレリーフ。
ヒエログリフ(象形文字)って
センスいいと思います

③ エスナ・ロック

ロックとは「水門」のことです。ナイル川の上流と下流で水位差があるので、ここの水門に船を入れて船を上げたり下げたりします。

水位の調節をしている間、クルーズ船がしばらく止まっているので、そこをめがけて地元の人が商売をし来ます。といっても、船に入って来るわけではなく、売りたい物を船に向かって投げて来ます。。。商品を取られてサヨナラされたらどうするのかなぁと思って見ていましたが、クルーズ船の観光客は割ときちんとお金を払うのでしょう。川に商品やお金が落ちないといいですね。

ナイル川クルーズ。エスナ・ロックの近くの街。
エスナ・ロックに着く頃には夕暮れに

ナイルクルーズ。エスナの水門に入るところ。
エスナの水門に入っていくクルーズ船

ナイル川クルーズ。エスナ・ロックでの水位調節。
水位を調節中

ナイル川クルーズ。エスナ・ロックの商人たち。
商品を投げてくる商人たち

3. おわりに

今回の記事では、ナイル川クルーズツアーで巡る名所の一覧と、「コム・オンボ神殿」、「ホルス神殿」、「エスナ・ロック」の3つの名所を紹介してみました。

ルクソールとアスワンの間のナイル川沿いには、グレコ・ローマン時代の神殿が多く、古代エジプトの文化と古代ギリシャやローマ文化の融合を見ることができます。エジプトのガイドさんは、ヒエログリフ(象形文字)も読めるので、壁に書いてある言い伝えや神話も詳しく説明してくれて、とても面白かったです。ヒエログリフって、現代の絵文字みたいです。デザインも芸術的で、センス良いと思います。何千年も昔のエジプトの人たちの価値観や生活の様子を今に伝えてくれる絵文字。なんとも神秘的です。


【ヒエログリフを書こう!】
この本、かなりおもしろいのに、けっこう勉強になる、ヒエログリフの入門書。
挿絵とコメントがおっかしいです。
吉村作治教授絶賛とのこと。
エジプト旅行のお供に、機内での暇つぶしに、オススメの一冊。