シアトルはワシントン州最大の都市。ピュージェットサウンドという湾に面した、海沿いの街です。
ワシントン州は、紅葉しない緑の木々に覆われているので「Evergreen State (年中緑の州)」という愛称が付いていますが、シアトルも「エメラルド・シティー」と呼ばれ、水と緑の美しい自然に囲まれています。
今回の記事では、シアトルの中でも特に見どころの多いエリアの一覧をシェアしてみようと思います。
1. ダウンタウン中心部
Downtown Seattle
シアトルのダウンタウンの中心は、4th Avenue と Pine Street の交差点辺り。百貨店や、各種ショップ、飲食店、ホテルなどが集まっていて賑やかです。
→ 交差点の地図
この交差点に「Westlake Center」というショッピングセンターがあって、ライトレール (都市鉄道)やモノレールの駅も入っているので、このあたりにホテルを取ると移動も便利かと思います。
→ Westlake Center の地図
2. パイクプレース・マーケット
Pike Place Market
ダウンタウンの中心から数ブロックのところにあるパイクプレースマーケット。シアトル一番の名所です。
→ マーケットの地図
1907年に開かれた市場だそうで、全米でも最も古いマーケットの一つ。100年以上たった現在でも、寂れるどころかますます活気で溢れています。
シーフードをはじめ、生鮮食品、お花、工芸品やアート、お土産など様々な出店が出ていますし、軽食の飲食店やカフェもたくさんあります。スターバックスの1号店があることでも有名です。
→ スタバ一号店の地図
3. ウォーターフロント・エリア
Seattle Waterfront
Image by Artodidact from Pixabay
パイクプレースマーケットから坂を下ってすぐのところにある、海岸線のエリア。水族館や観覧車をはじめ、有名シーフードレストランなどが並びます。
→ ウォーターフロントの地図
遊覧のボートや、周辺の離島へのフェリーなどもここから出航。海浜公園のようになっている部分もあるので、海沿いをお散歩してみるだけでも気持ちよいと思います。
4. スペースニードル
Space Needle
シアトルのシンボル的存在な、スペースニードル。空飛ぶ円盤のようなかわいいタワーです。てっぺんが展望台になっていて、シアトルの町が360℃見渡せます。
スペースニードルは、「シアトルセンター (Seattle Center) 」という、万博博覧会の跡地に作られた総合公園内にあります。園内にあるガラス美術館も人気だし、キッズ向けの遊具なども充実しているようです。
→ スペースニードルの地図
→ スペースニードルのHP
→ シアトルセンターの地図
→ シアトルセンターのHP
5. パイオニアスクエア
Pioneer Square
シアトル発祥の地、パイオニアスクエア。
現在のシアトルに当たる地域には、もともと先住民のネイティブアメリカンの人たちが暮らしていましたが、1850年代からヨーロッパ系開拓者の入植が始まり、パイオニアスクエア付近を拠点に発展しました。
現在のダウンタウンの南端にあるエリアです。
→ パイオニアスクエアの地図
1889年の「Great Seattle Fire」という大火災で、パイオニアスクエアのほとんどが焼失しましたが、当時経済成長期にあったシアトルはいち早く復旧。それまでの木造をやめて、レンガ造りの街へと生まれ変わりました。
現在でも、当時のレンガ造りの街並みを残す、シアトルの旧市街的な場所。シアトルの他のエリアとは一風違った情緒ある雰囲気です。オシャレなショップやカフェを巡ったり、シアトルの歴史ツアーなどを楽しむことができます。
6. チャイナタウン
Chinatown
チャイナタウンは、パイオニアスクエアのすぐ南のエリア。シアトルダウンタウンの一番南に位置しています。
→ チャイナタウンの地図
こじんまりしていて、アジア系の飲食店が中心の街。お土産屋さんなどはあまりありませんので、サンフランシスコのようなでっかい中華街を期待して来ると、ちょっとがっかりします。
レビューの良い、庶民的なレストランがたくさんあるので、アジア料理が恋しくなったら来てみるといいと思います。
日本の食料品を販売する「宇和島屋」というスーパーや紀伊国屋書店もあります。
7. キャピトル・ヒル
Capitol Hill
キャピトル・ヒルは、ダウンタウン東の丘の上のエリア。私の中では「若者の街」っていうイメージです。
→ キャピトル・ヒルの地図
話題のカフェやレストランも多いですし、様々な人種、ヒッピーやゲイコミュニティー、だれでもウェルカ~ム ♪ な感じの楽しいエリア。
地元の人にはポピュラーなエリアなのですが、超観光名所というわけではないです。最近東京にもできた「スターバックス リザーブ®︎ ロースタリー」の1号店があるので、行ってみたい方もいるのではないかなと思って載せてみました。
→ スタバの地図
8. 絶景スポット
シアトルダウンタウンの写真が撮れる名所を2つ紹介します。
① ケリーパーク (Kerry Park)
ケリーパークは、ダウンタウン北の丘陵地「クイーンアン (Queen Ann) 」というエリアにある小さな公園。車で行かれる場合は、公園周辺に無料で路上駐車できます。
→ ケリーパークの地図
ダウンタウンと、「レーニア山 (Mount Rainier)」を一緒に写真に収めることができるスポットで、シアトルの絵葉書の風景になったりもします。
夕暮れ時もきれいです。
Image by Free-Photos from Pixabay
② アルカイ地区 (Alki)
アルカイは、ダウンタウンからエリオット湾を挟んだ対岸のエリア。シアトルダウンタウンのビル群を正面から見ることができる場所です。
→ アルカイ地区の地図
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昼よりも夜景スポットとして有名で、ここからの夜景は、お土産屋さんの絵葉書などでよく見かけます。
Image by SHOOT-IT-RAW from Pixabay
ソルティーズ (Salty’s) というレストランは、シアトルの夜景を見ながらお食事ができるレストランとして、昔から有名なお店です。
→ Salty’s の地図
9. ボーイングの工場見学
Boeing Future of Flight
ダウンタウンから車で北へ30分ほどのところにある、ボーイングの工場です。実際に飛行機を作っているところを見学することができます。
→ 地図
→ Future of Flight の HP
ボーイングの飛行機の中でも大型の747, 767, 777, 787 が製造されている工場で、その建物は世界一大きい建物ということで、ギネスブックにも認定されています。飛行機に興味が無い方でも、建物だけでも見に行く価値はあります。
工場見学の他にも、航空博物館やボーイングのオリジナルギフトショップも充実。シアトルのいいお土産が見つかるかもです。
10. 航空博物館
The Museum of Flight
ダウンタウンから車で南へ10分、ボーイングフィールド (Boeing Field) という空港の敷地内に建つ空港です。この空港はボーイング社とゆかりの深い空港で、主にビジネスジェットや貨物機などの離発着に利用されています。
→ 地図
→ 航空博物館のHP
ワシントンDCのスミソニアン航空博物館に負けないくらいの、大規模な航空・宇宙の展示物は見ごたえがあります。
飛行機や航空産業に興味があってシアトルを訪れた方には、おすすめです。
マウント・レーニア国立公園
Mount Rainier National Park
最後に紹介するのは、シアトルから南へ2時間半~3時間のところにあるマウント・レーニア国立公園です。
→ 国立公園の地図
レーニア山は、シアトル人に愛されている標高4,392mの美しい山。視界の良い日はシアトルからもその姿を拝むことができます。日系アメリカ人からは親しみをこめて「タコマ富士」と呼ばれることも。
Image by SD5432SD from Pixabay
国立公園は、たくさんのハイキングコース、キャンプ場、ロッジなどがあり、美しく、壮大な自然を満喫することができます。
夏場は山頂付近まで車で乗り入れることができますが、6月でも雪の状況によって道路が封鎖になったりするので、事前に調べて行きましょう。
おわりに
今回の記事では、シアトルとその周辺の見どころをシェアしてみました。
アメリカの大都市って、「名前はよく聞くけど見どころはあまり無い」という街も多いですが、シアトルは、見どころも多く観光地もまとまっていて移動しやすいので、数泊~1週間程度の旅行ならば、とてもおすすすめできる観光都市のひとつです。
次回からの記事では、各観光名所で特におすすめのスポットを、もう少し詳しく書いてみようと思います。お楽しみに☆
■ シアトルの公共交通機関
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