ここ数か月、旅行は自粛中なので、昨年のシャンハイ旅行の記事を書いてみようと思います。
世界的な近代都市である上海。モダンな反面、古き中国の面影を残す地区もあり、とても魅力的な街です。1840年代から西欧の国々の支配を受けながら発展したこともあって、東洋と西洋の文化が融合した独特の雰囲気もあります。
今回の記事で紹介するのは、上海で一番の見どころ「外灘(ワイタン/がいたん)」エリア。英語では 「The Bund(バンド)」と呼ばれたりもします。
1900年代初期に建てられた西洋式高層建築群が残されていて、大正時代にタイムスリップしたような気分になる通りです。
外灘の対岸に見える、上海のスカイライン(超高層ビル群)も絶景です。
上海に行ったらぜひ行って欲しい外灘。その街並みと、立ち寄ってみたお店などを紹介してみたいなと思います。
尚、記事中に Google Map のリンクを貼っていますが、中国では Google Map が使えないことがあるので気を付けてください。
1. 上海租界と外灘
アヘン戦争でイギリスに敗れた清は、1842年の南京条約によって、上海の港を開港させられました。
以来上海には、イギリスをはじめ、アメリカ・フランスなどの西欧列強によって、租界(そかい)という外国人居留地がつくられ、東洋の商業や金融の中心として発展。
後に日本租界もできたようですが、第二次世界大戦後にすべての租界が中国に返還されました。
租界時代の最盛期には、上海は「東洋のパリ」といわれ、ヨーロッパやアメリカの流行を取り入れたモダン都市として栄えたそうです。
外灘エリアには、1900年初期に各国政府や金融機関によって建てられた高層西洋建築群が保存されていて、租界時代の面影を残しています。
2. 外灘の位置と西洋高層建築群
上海市内には、「黄浦江(コウホコウ)」という川が流れています。
黄浦江の西岸沿いが「外灘(ワイタン)」です。下の地図のピンクで囲んである辺りになります。「中山東一路」という通り沿いに約1kmに渡って、西洋風のレトロなビルが並んでいます。
*中国では Google Map が使えないことがあるのでご注意を。
ちなみに、黄浦江の東岸は「浦東(ほとう・プドン)」という地区で、超高層ビル群が立ち並ぶオフィス街。上の地図の青いサークルで囲んである部分です。
黄浦江の西岸が旧市街、東岸が新市街といった感じです。
黄浦江沿いは歩行者天国になっていて、西に外灘の西洋建築群、東に黄浦江と上海のスカイラインを眺めながらお散歩できます。
3. 外灘から眺める上海のスカイライン
外灘から黄浦江を挟んで対岸は、浦東(ほとう・プドン)地区。超高層ビルが並ぶオフィス街です。
外灘の歩行者天国から眺める上海スカイラインは絶景で、絶好の写真スポットでもあります。
浦東(ほとう・プドン)地区
ちょっと余談になりますが、浦東新区(ほとうしんく)の様子を少し紹介しておきます。今回はあまり時間がなかったので、さらっと歩いてみただけです。
すごく近代的なオフィス街です。
証券取引所なんかもあります。
ビルの高さが半端ないです。
ひときわ目立つ、このねじれたビルは、「上海タワー(上海中心大厦)」世界で2番目に高いビルです。高すぎて写真に収めるのに苦労しました….。
→ 上海タワーの地図
上海タワーには展望台があるので行ってみたんですが、この日は視界が悪くておすすめしないとのことで、上りませんでした。入り口で教えてくれるのは親切です。
大きなショッピングモールがあったので入ってみました。
→ ifc モールの地図
ピカピカだし、ショップやレストランの数もすごいし…. こんなすごいモール、アメリカには無いです。
4. 夜のライトアップや夜景もおすすめ
夜のライトアップされた外灘もおすすめです。夜遅くまで多くの人で賑わっていました。
夜の上海スカイラインも綺麗 ♪
5. 外灘周辺のショップとレストラン
外灘の洋館は、昔のまま銀行や行政の機関として使われているものもありますが、レトロな雰囲気を活かしたショップやレストラン、ホテルなどに改装されている物も多いです。
異国情緒溢れる建築物を鑑賞しながら、ショッピングやお食事を楽しむことができます。
私たちが休憩で立ち寄った、洋館カフェとバーを紹介したいと思います。
① Fairmont Peace Hotel
(フェアモント・ピース・ホテル)
歴史的な建物ということで、フェアモントホテルに寄ってみました。
→ ホテルの地図
→ ホテルのホームページ
もともとは、ユダヤ人大富豪の 「ビクター サッスーン(Victor Sassoon)」によって建設されたというこの建物は、「サッスーンハウス(Sassoon House)」とも呼ばれ、アール・デコ調の美しい建築で有名なんだとか。
内装もレトロでステキです。
一階に、お洒落なフレンチカフェが入っています。
→ VICTOR’s CAFÉ
歩き疲れたので、ひとやすみ。
② Roosevelt Sky Bar
(ルーズベルト・スカイ・バー)
外灘の洋館には、上階や屋上がレストランやバーになっているところがあります。上海スカイラインを眺めながらお食事やお酒が楽しめます。
私たちも「Roosevelt Sky Bar」 というバーで一杯。
→ レストランのウェブサイト
→ レストランの地図
おそらくこの建物に入って、エレベーターで9階に上ったような…. 記憶が曖昧。
屋上の眺めは最高です。セルフィ撮ってる女子もたくさんいました ☆
③ 賑やかな繁華街「南京東路」
「南京東路(Nanjing East Road)」は、上海随一の繁華街です。さきほど紹介した「フェアモント・ピース・ホテル」から西に伸びる通りです。
→ 地図
「南京東路」を少し歩いてから、この日はホテルに帰りました。途中から歩行者天国になっていて、とても賑やかな通りです。
有名店もたくさん見かけます。
食料品屋さんらしきものがあったので、入ってみました。
美味しそうなものや、かわった食べ物がたくさん。
フードコートでおやつを食べて、今日の観光終了です。
おわりに
上海租界時代の面影を残すレトロな洋館群と、上海スカイラインの絶景の両方を楽しむことができる外灘エリア。
異国情緒な雰囲気を味わいながら、ショッピングやお食事をしたり、絶景スポットで写真をとったり、上海では外せない観光スポットです。
上海に行かれる機会があればぜひ行ってみてください ☆
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