【イスラエル】エルサレムの旧市街②: 見どころと名所のまとめ

ヨルダン旅行・エルサレム旧市街の見どころ

2019年秋の、イスラエル・ヨルダン旅行の記事を書いています。

前回の記事では、エルサレム旧市街の基本情報をシェアしてみました。1キロメートル四方を城壁で囲まれた旧市街の中は、三宗教の聖地をはじめ、歴史的・宗教的に重要な場所が山のようにあります。

今回の記事では、たくさんあるエルサレム旧市街周辺の名所の中から、特にオススメなものを選んで紹介してみようと思います。

目次(名所の一覧)
  1. 三宗教の聖地
    • ユダヤ教:嘆きの壁 [map]
    • イスラム教:岩のドーム [map]
    • キリスト教:聖墳墓教会 [map]
  2. ヴィア・ドロローサ [map]
  3. カルド [map]
  4. ダビデの塔 [map]
  5. ダビデ王の墓と最後の晩餐の部屋 [map]
  6. ダビデの町 [map]
  7. オリーブ山周辺 [map]
    • ゲッセマネの園 [map]
    • マグダラのマリア教会 [map]
    • 昇天教会 [map]
    • ビューポイント(展望所) [map]

 

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1. 三宗教の聖地

まずは絶対に外せない、三宗教の聖地の紹介です。

  1. ユダヤ教:神殿の丘と嘆きの壁
  2. イスラム教:岩のドーム
  3. キリスト教:聖墳墓教会

① ユダヤ教の聖地

ユダヤ教の聖地は
神殿の丘(Temple Mount)
嘆きの壁(Western Wall)です。
神殿の丘の地図
嘆きの壁の地図

神殿の丘は、イスラム教の聖地でもあり「ハラム・シャリーフ」とも呼ばれます。現在、金色の屋根の「岩のドーム」が建っている丘です。

イスラエル旅行・エルサレムの清での丘(ハラム・シャリーフ)
神殿の丘

昔、神殿の丘には、ユダヤ教の神殿が建っていて、ユダヤ教にとっては最も神聖な場所とされていました。西暦70年に、ローマ軍が神殿を破壊。それ以降、ユダヤ教の人々は、残された神殿の壁(嘆きの壁)を聖地として祈りを捧げてきました。

イスラエル旅行・イスラエルのユダヤ教の聖地・嘆きの壁と神殿の丘
嘆きの壁と神殿の丘

嘆きの壁は、神殿の西側にあった壁なので、英語では「Western Wall」と呼ばれています。

現在でも、神殿の丘の上はイスラム教の管轄なので、イスラム教以外の宗教儀式を行うことはできません。

下の写真が嘆きの壁。年中無休で、誰でも見学することができますが、男性用と女性用の礼拝場所が分けられています。

イスラエル旅行・エルサレムのユダヤ教の聖地・嘆きの壁(Western Wall)
奥が男性用の礼拝所
手前が女性用の礼拝所

男性は壁に近づく前に、「キッパ」と呼ばれる帽子みたいなものを被りますが、観光客向けに貸し出ししてくれています。

② イスラム教の聖地

ユダヤ教の聖地「神殿の丘」は、イスラム教の聖地でもあり、「ハラム・シャリーフ(Al-Haram Al-Sharif)」とも呼ばれています。

ハラム・シャリーフには
岩のドーム(Dome of the Rock)
アル=アクサー・モスク
が建てられています。
岩のドームの地図
アル=アクサー・モスクの地図

エルサレムの聖地岩のドーム
岩のドーム
(Dome of the Rock)
エルサレムの聖地アルアクサ・モスク
アル=アクサー・モスク
(Al-Aqsa Mosque)

聖地とされているのは、「預言者ムハンマドが、神殿の丘から昇天して神の御前でお告げを聞いた」という言い伝えに由来します。昇天の際に足をかけたのが、岩のドームの下にある岩なのだとか。

神殿の丘にはいくつか門があるのですが、観光客が入場できるのは、「嘆きの壁」の右手にある桟橋の様な通路からです。

イスラエル旅行・エルサレムの神殿の丘への通路

嘆きの壁から少し南に歩くと、通路の入り口があります。下の写真の右端に列を作っている人たちが、神殿の丘への入場を待っている人たちです。

神殿の丘の入場ゲート

見学は一日2回のみ。特に午後は1時間の枠しかありません。金・土・祝日・ラマダン期間の午後は休み....と結構制限が多いので、ここの時間に合わせて観光の計画を立てた方が良いかもです。

見学時間
(夏と冬で時間が変わるので注意)

私たちは12:30に入場できるように11:50くらいにゲートに行きましたが、すでに人が結構並んでいました。

入場の際、セキュリティーチェックがあります。

肌を見せている女性には、このロングスカートみたいなものを貸し出していました。

③ キリスト教の聖地

キリスト教の聖地は
聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)
という教会です。

この場所が、イエスが十字架に架けられた「ゴルゴタの丘」であると言われていて、教会の中にはイエス・キリストのお墓があります。
聖墳墓教会の地図

エルサレム・キリスト教の聖地、聖墳墓教会
イエスのお墓

私たちは午後に行きましたが、ものすごい人だかり....。イエスのお墓を見るのに何時間かかるのかな....という感じだったので、翌日の早朝出直すことに。

イスラエル旅行・エルサレムの聖墳墓教会
夕方の教会

翌朝がんばって、6:50にやって来ました。観光客の姿は少ないです。

エルサレム・キリスト教の聖地、聖墳墓教会
早朝の教会

教会の中ではミサが行われていて、イエスのお墓を囲んでいろんな宗派の人たちが讃美歌を歌っていて、とても神聖な感じでした。

7:20頃にミサが終わり、8:00前ごろからイエスのお墓への案内がはじまりました。お墓の中は狭いので、列に並んで、5人ぐらいづつ入ります。制限時間があって、数分経つと、時間だから出るように言われます。

私たちが去る時には、すでにこの行列でした。

イスラエル旅行・エルサレムの聖墳墓教会

教会の中は広く、お墓以外にも、いろんな部屋があります。教会自体もとても美しいので見学してみてください。

イスラエル旅行・エルサレムの聖墳墓教会

時間が遅くなればなるほど、待ち時間が長くなるし、雰囲気がかなり観光地化してきます。神聖な雰囲気を感じたければ、早朝がおすすめです。

2. ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)
Via Dolorosa

「Via Dolorosa」はイエスが十字架を背負って歩いた道のこと。死刑判決を受け十字架を担いだ場所から、刑場のゴルゴダの丘(聖墳墓教会)までの、約600メートルの道です。

イスラエル旅行・エルサレムの旧市街
 ヴィア・ドロローサ

巡礼者の人たちは、要所で祈りを捧げながら、この道を辿っていきます。この要所は「留」とよばれていて、1~14留まであります。

ヴィア・ドロローサの経路と14の留

3留目(イエスが最初につまずいた場所)で祈りを捧げる巡礼者たち。

エルサレムのヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)
3留で祈りを捧げる巡礼者

ヴィア・ドロローサの歴史やルートの詳細は、また次回の記事で書こうと思います。ここでは、出発地点になっている教会の地図のリンクを貼っておきます。
ヴィア・ドロローサ出発点の地図

エルサレムのヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)
ヴィア・ドロローサの出発点

3. カルド
The Cardo

カルドは、かつてダマスカス門とシオン門を結んでいたメインストリートの跡。カルド周辺は、現在でも賑やかな商店街が広がっています。
カルドの地図

イスラエル旅行・エルサレムのカルド

135年に建設されたもので、現在の地面よりも低いところにあったので、発掘によって復元されました。

イスラエル旅行・エルサレムのカルド

壁のモザイクには、昔のエルサレムの市民の生活の様子が描かれていて綺麗でした。

イスラエル旅行・エルサレムのカルド

4. ダビデの塔
Tower of David

ダビデの塔は、古代からある城塞で、Citadel(シタデル)とも呼ばれます。現在は歴史博物館として利用されていて、イスラエルの歴史が展示してあります。
ダビデの塔ホームページ
ダビデの塔の地図

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの塔

古代から増改築が繰り返され、現在の形になったのは16世紀のオスマン朝の頃だそうです。

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの塔

残念ながら日本語のガイドはありませんでしたが、展示物は良くまとめられていて、とても勉強になる博物館です。

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの塔
ダビデの塔の展示物

城壁の展望台からは、エルサレム旧市街を見渡すことができます。

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの塔
ダビデの塔からの眺め

■ ダビデ王(King David)とは?

ちなみにダビデとは、イスラエル王国二代目の国王「ダビデ王」のことです。ミケランジェロの彫刻「ダビデ像」のモデルの人で、英語では「King David」と呼ばれます。

ユダヤ人がカナンの地(現在のイスラエル)に定住するようになったのは、紀元前12世頃だそうですが、紀元前10世紀頃には王制をとるようになり、王国が誕生しました。

初代の王「サウル」は、王国を築く途中で挫折しましたが、二代目の「ダビデ王」が地域を統一。エルサレムを首都として「イスラエル王国」をつくります。

聖書の中でも、ダビデ王は理想的な国王と伝えられていて、ダビデ王と息子のソロモン王の時代がイスラエル王国の最盛期となりました。ユダヤ教の歴史の中では重要人物です。

5. ダビデ王の墓と最後の晩餐の部屋
King David's Tomb

ここからは、城壁の外の名所を紹介していきます。

ダビデ王の墓は城シオン門から出て、徒歩2~3分の所にあります。
ダビデ王の墓の地図

イスラエル旅行・エルサレムのダビデ王の墓

建物の1階にある、ダビデ王の墓の入り口。

イスラエル旅行・エルサレムのダビデ王の墓

建物の2階には、「最後の晩餐」が行われた場所と伝えられている部屋があります。最後の晩餐は、イエスが処刑される前夜、十二使徒と共に摂った夕食のことです。

イスラエル旅行・エルサレムの最後の晩餐の部屋
最後の晩餐の部屋

絵とはずいぶん違う雰囲気でしたけど....。

最後の晩餐

6. ダビデの町
City of David

ダビデの町は、イスラエル発祥の地。紀元前1000年頃、ダビデ王が国を統一し、「イスラエル王国」を築いたとされていますが、その頃のものと思われる遺跡が発見され、1800年代後半から発掘作業が続いています。

ダビデの町の想像図

私たちは中には入らなかったんですが、ビジターセンターがあります。
ビジターセンター地図

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの町
ダビデの町・ビジターセンター

ビジターセンターには、展示物があったり、発掘中の町が良く見えるのだと思います。

旧市街南側の城壁の外を歩いてみると、発掘現場の様子を見ることができます。

イスラエル旅行・エルサレムのダビデの町
城壁の外の遊歩道
イスラエル旅行・エルサレムのダビデの町
発掘中のダビデの町

7. オリーブ山
Mount of Olives

オリーブの丘は、旧市街の東にある丘で、イエス・キリストにゆかりのある地が多く残っている場所です。
オリーブ山の地図

それから、丘の上から旧市街を一望できるので、ビューポイントとしてもオススメです。

私たちは、エルサレム旧市街から徒歩でやってきました。

① ゲッセマネの園と万国民の教会

ゲッセマネの園(Garden of Gethsemane)は、イエスが祈りのためによく訪れていた場所と言われています。
ゲッセマネの地図

イスラエル旅行・エルサレムのゲッセマネの園
オリーブ園

かつては一面のオリーブ林だったそうで、今でも庭園内に当時のオリーブが残っています。

庭園の一角にある「万国民の教会(Charch of All Nation)」は、イエスが最後の夜を過ごした場所に建てられた教会。

イスラエル旅行・エルサレムの万国民の教会
万国民の教会

教会の中が美しかったです。

イスラエル旅行・エルサレムの万国民の教会

② マグダラのマリア教会
Church of Mary Magdalene

美しく珍しい、ロシア正教の教会。黄金の玉ねぎ型の屋根が特徴的で、ひときわ目立つ教会です。イチオシです。
教会の地図

イスラエル旅行・エルサレムのマグダラのマリア教会

1886年に、ロシア皇帝アレクサンドル3世と、その弟によって建てられた教会です。彼らの母「皇后マリア」と、聖書に出てくる「マグダラのマリア」の、2人のマリアに捧げられたもの。

お庭も美しくていれされていて、とても素敵な教会です。

イスラエル旅行・エルサレムのマグダラのマリア教会
教会の庭

教会からは、岩のドームや神殿の丘が見えます。

イスラエル旅行・エルサレムのマグダラのマリア教会
教会からの眺め

教会の入り口は、教会の南側の通りにあります。通りの名前は不明ですが、「ゲッセマネの園」のすぐ北の通りです。

イスラエル旅行・エルサレムのマグダラのマリア教会
教会の南側の通り

入り口が分からなくてしばらく探しましたが、この緑の門がです。

イスラエル旅行・エルサレムのマグダラのマリア教会
教会の緑の門

*火曜と木曜の10時~12時の間しか見学できない教会ですので、ご注意を。

③昇天教会
Chapel of the Ascension

聖書によれば、「イエスは死の3日後に復活し、40日間地上に留まったのちに昇天した」とされていて、この教会は、イエスが昇天した場所に建てられている教会です。昇天した時のイエスの足跡が残っています。
昇天教会の地図

イスラエル旅行・エルサレムの天昇教会

④ ビューポイント(展望所)

オリーブの丘には、旧市街が見渡せるビューポイントがあります。

イスラエル旅行・エルサレムの展望台

観光バスもたくさん来ていました。

イスラエル旅行・エルサレムの展望台

ビューポイントの向かいに「Seven Arches Hotel」というホテルがあるので、ここを目印に探すといいです。
ホテルの地図

イスラエル旅行・エルサレムの展望台

ラクダさんも待ってるよ ♥

イスラエル旅行・エルサレムの展望台

おわりに

今回の記事では、エルサレム旧市街周辺の見どころについてまとめてみました。

次回の記事では、3宗教の聖地についてもう少し詳しく書いてみようと思います。イスラエルの歴史に興味がある方は参考になればと思います ♪

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