【ヨルダン】アンマンの見どころと観光名所まとめ

ヨルダンの首都アンマン。20近くもの丘の上にまたがりながら都市が広がっていったので、起伏の多い街並みが特徴的です。

街の歴史は、紀元前17世紀までさかのぼり、アッシリア帝国、ペルシア帝国、マケドニア帝国、ローマ帝国の他、様々なイスラム系の帝国の統治下で発展しました。その後アンマンは、戦乱や地震などで一時衰退しましたが、1800年代後半から再生し、現在に至ります。

ヨルダン観光と言えば「ペトラ遺跡」や「死海」などが有名なので、「アンマンは空港を利用する際に通過するだけ」、という方も多いかもしれませんが、実際とても魅力的な街です。人々も温厚で、落ち着いた街でした。

さらに、アンマンは美味しいものがたくさん ♪ 首都なだけに、ストリートフードやレストランのセレクションが豊富で、質の高い中東料理が楽しめます。

まず今回の記事では、アンマンの観光名所や見どころをまとめてみました。アンマンで食べた美味しいものは、たくさんあり過ぎるので、また次の記事で紹介しようと思います。


1. アンマン市街地の地図

*地図上のピンにカーソルを当てると地名が表示されます。

① 旧市街(ダウンタウン)

アンマンの観光の中心は、旧市街(ダウンタウン)です。上の地図のピンクのサークルの辺りで、「フセイン・モスク」というイスラム教の寺院を中心に広がっています。

アンマンの中心部にある、フセイン・モスク(アル・フセイニ・モスク)
フセイン・モスク

ダウンタウンは、古いイスラムな雰囲気の街並みが残っている地域。スーク(市場)や、美味しくてリーゾナブルなストリートフードが楽しめます。

ヨルダンの首都アンマンのダウンタウン
ダウンタウンのスーク(マーケット)

車の通りも多く、賑やかです。

ヨルダンの首都アンマンのダウンタウン

観光名所で有名な「ローマ円形劇場」や「アンマン城塞(シタデル)」もダウンタウン周辺にあります。

ヨルダンの首都アンマンのローマ劇場
ローマ円形劇場

ヨルダンの首都アンマンのアンマン城(シタデル)
アンマン城塞(シタデル)

② 西側の開発地

ダウンタウンからは、四方八方に街が広がっていますが、見どころが多いのは、西の方角。ダウンタウンから西に向かって幹線道路が伸びていて、1st サークル、2nd サークル、3rd サークル…. と円形交差点に数字の名前が付いているので、目印にするといいと思います。

ヨルダンの首都アンマンのファースト・サークル
ファースト・サークル

ダウンタウンから西に行くにつれて、近代的な街並みになり、アンマンのモダンな側面を見ることができます。2nd サークルの辺りから、外資系のチェーンのホテルが増え、4th・5thサークルの辺りには高級ホテルのフォーシーズンスホテルや、モダンなショッピングモールなどがありました。

ヨルダンの首都アンマンの開発地区
開発地区のショッピングモール

2. アンマンの観光名所

アンマンの観光名所一覧
  1. フセイン・モスク周辺 [map]
  2. ローマ劇場とオデオン劇場 [map]
  3. アンマン城塞 [map]
  4. レインボー通り [map]
  5. キング・アブドゥッラー・モスク [map]
  6. 開発地区とショッピングモール
  7. その他レビューの良い名所
    • ヨルダン博物館 [map]
    • 王立自動車博物館 [map]
    • アブー・ダルウィッシュ・モスク [map]

① フセイン・モスク周辺

フセイン・モスクは、「アル・フセイニ・モスク」も呼ばれます。アンマンの旧市街(ダウンタウン)の中心的存在です。
フセイン・モスクの地図

ヨルダンの首都アンマンの中心、「フセイン・モスク(アル・フセイニ・モスク)」

このモスクの周りは、商店街(スーク)になっていて、地元の人や観光客で賑わっています。フセイン・モスク周辺を歩いて、アンマンの下町の雰囲気を感じてみるといいと思います。

ヨルダンの首都アンマンのスーク(マーケット)

ヨルダンの首都アンマンのスーク(市場)

ヨルダンの首都アンマンのスーク(マーケット)

ヨルダンの首都アンマンのスーク(市場)

金製品・銀製品のお店や、宝石店がたくさん集まる、「ゴールド・スーク」という区画も観光客には人気のスポット。
ゴールド・スークの地図

ヨルダンの首都アンマンのゴールドスーク(金と銀のマーケット)

ヨルダンの首都アンマンのゴールドスーク(金製品の商店街)

美味しいストリートフードもたくさん ♪

ヨルダンの首都アンマンのストリートフード

ヨルダンの首都アンマンのストリートフード

アンマンのグルメ情報は、また別の記事で詳しく紹介しようと思います。

② ローマ劇場とオデオン劇場

フセイン・モスクから歩いてすぐのところに、立派なローマ帝国時代の円形劇場が残されています。
ローマ劇場の地図

ヨルダンの首都アンマンのローマ劇場

アンマンは、紀元前30年頃にローマ帝国の支配下に入り、この劇場は、ローマ皇帝アントニウス・ピウスの時代(138~161年)に建設されたものなのだとか。

ヨルダンの首都アンマンのローマ劇場

ローマ劇場の正面の広場で、入場チケットを買うことができます。

ヨルダンの首都アンマンのローマ劇場
劇場前の広場にて

ヨルダンの首都アンマンのローマ劇場。チケット売り場。
入場券売り場

円形劇場の隣には、「オデオン劇場」という、ローマ時代のコンサート会場も残っています。ローマ劇場よりも小さい劇場です。オデオンもローマ劇場と同じころにつくられたそうです。
オデオン劇場の地図

ヨルダンの首都アンマンのオデオン劇場
オデオン劇場

③ アンマン城塞(シタデル)

ダウンタウンを一望できる丘陵のてっぺんにあるこの場所は、石器時代の昔から様々な民族や帝国に城塞として利用されてきた場所。
アンマン城塞の地図

ヨルダン・アンマン観光名所と見どころ

現在残っている主な遺跡は、「①ローマ帝国時代」、「② 東ローマ帝国(ビザンティン)時代」、「③ウマイヤ朝の時代」のものです。

ヨルダンのアンマン城塞(シタデル)・ヘラクレス神殿
ヘラクレス神殿(ローマ時代)

ヨルダンのアンマン城塞(シタデル)・ウマイヤ朝の宮殿
イスラム系ウマイヤ朝の宮殿

アンマン城塞は、丘の上にあるので、アンマンの街が360度見渡せる展望スポットでもあります。

アンマン城塞(シタデル)からのダウンタウンの眺め。
城塞から見たローマ劇場周辺

ヨルダン・アンマン城塞(シタデル)からの展望
西側の高層ビル

城塞の北には、「The Raghadan Flagpole」という巨大なヨルダンの国旗が見えます。126.8 mもあるんだそうです。
The Raghadan Flagpole の地図

ヨルダン・アンマン城塞(シタデル)からの展望

城塞の中には、ヨルダン考古学博物館もあります。

↓↓↓ なんだか愛着が湧いた展示品。

■ アンマン城塞へ行く際に気を付けたいこと

アンマン城塞は、地図で見ると、ダウンタウンのすぐそばなんですが、丘の上にあるので、徒歩で行く場合はけっこうな坂道を上ることになると思います。

私たちは歩き疲れたので、ローマ劇場でタクシーをひろって行きました。
アンマン城塞までの料金は、0.46DJ(= 70円)くらいでした。

帰りは、アンマン城塞で待機しているタクシーが、少し高めの料金をふっかけてきたので、Uber で帰りました。

城塞に待機している黄色のタクシー

タクシーや Uber の相場は記事の最後に書いていますので、参考になれば。
アンマンの移動手段

④ レインボー通り

ダウンタウンと「1st Circle」の間にあり、ショップやレストランが並ぶ賑やかな通りです。お散歩すると楽しいです。
レインボー通りの地図

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

かわいい雑貨屋さんなどもあるので、お土産探しにもいいかもです。

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

「レインボー通り」という名前がよく似合う、楽しい通りです。

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

↓↓↓ こんな素敵なレストランも♥

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

ヨルダンの首都アンマンのレインボー通り

レインボー通りにも美味しいものがたくさんあるので、グルメ情報は、また別の記事で紹介しようと思います。

⑤ キング・アブドゥッラー・モスク
King Abdullah I Mosque

青いドームが美しいこちらのモスクは、1982~1989年に建てられたもの。一度に3000人が礼拝できる、ヨルダン最大級のモスクです。
モスクの地図

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」

地元の人は直接モスクに入れるみたいですが、観光客はこちらのお土産ショップで入場券を購入し、ショップ内の通路からモスクに入るようになっています。なかなか商売上手ですね笑。

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」
モスクの隣のお土産屋

看板に大きく「Visitor’s Entrance(見学者入り口)」と書いてありますので、すぐわかります。

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」

「モスクは今礼拝中だから」と、30分くらい待たされ、じ~っくりお土産を見るハメに….。とはいっても、伝統工芸品などの説明もしてくれたし、いいお土産も結構ありましたので、まあ楽しかったです。

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」

それから、モスクの中では女性は肌を見せてはいけませんが、このショップで、無料で服を貸してくれます。

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」

↓↓↓ モスクの内部。

ヨルダンの首都アンマンの「キング・アブドゥッラー・モスク」

⑥ 開発地区とショッピングモール

ダウンタウンの西、4th Circle ぐらいまでくると、同じ街とは思えないほど近代的な街並みになってきます。

アンマン西部の開発地区

ヨルダンのショッピングモールをひとつくらい見てみたいなぁ、と思ってやってきたのは、「Abdali Mall」。2016年オープンのモダンなモールです。4thサークルの少し北にあります。
Abdali Mall の地図

ヨルダンの首都アンマンのショッピングモール、「アブダリ・モール」
アブダリ・モール

モールの中もきれいで、欧米のブランドもたくさん入っています。

ヨルダンの首都アンマンのショッピングモール、「アブダリ・モール」

ヨルダンの首都アンマンのショッピングモール、「アブダリ・モール」

「Abdali Mall」のすぐ西にある「The Boulevard」は、カフェやレストランが並ぶお洒落な通りです。
The Boulevard の地図

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

モダンな建物をバックに、記念撮影している人も良く見かけます。

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

外資系のお店もたくさん。

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」
スタバ

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」
ハーゲンダッツ

私たちも、COSTA COFFEE でひと休み。

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

コーヒーとカプチーノで、5.6JD(=850円)くらいなので、欧米と同じくらいの物価です。

ヨルダンの首都アンマンのショッピング街「The Boulevard」

3. 移動方法・公共交通機関

参考までに、私たちがアンマンで利用した交通手段を紹介しておきます。

私たちは、2ndサークルと3rdサークルの間にある「インターコンチネンタル(InterContinental Amman)」というホテルに宿泊しました。

↓↓↓ ホテルからの眺め

インターコンチネンタルホテル・アンマンからの眺め

インターコンチネンタルホテル・アンマンからの眺め

2nd サークル付近は、超モダンな地区ではないですが、古い建物の中にモダンな建物が混じっている感じの地区。レストランやお店も夜遅くまで営業していて、治安も悪くなかったです。

ヨルダンの首都アンマンのセカンド・サークル
セカンド・サークル

空港からホテルまでは、空港タクシーを利用して、片道3000円くらいでした。
↓↓↓ アンマンの空港とタクシー情報

ヨルダンの首都アンマン。空港タクシー。【ヨルダン】クィーンアリア国際空港からタクシーでアンマン市街へ

街を見て回りたかったので、ホテルからダウンタウンまで歩いてみました。30分くらいの道のりですが、レインボー通りなどで寄り道しながら歩くと、あっという間でした。ホテルからダウンタウンまではほとんど下り道でしたが、帰りは上り坂になりそうだったので、Uber(ウーバー)で帰りました。

アンマンのUber (ウーバー)

アンマン市街で遠い距離を移動する時は、ほとんど Uber で移動しました。

料金も事前にわかるし、行き先も事前にアプリに入力してあるので、アラビア語で行き先を説明する必要も無く、便利です。

一度だけ、ローマ劇場で Uber を呼んだときに、渋滞か何かでドライバーの人がローマ劇場までたどり着けず、乗れなかったことがありましたが、それ以外は特に問題なかったです。

市街地には、バスやタクシーも走っています。バスはよくわからなかったので乗りませんでしたが、タクシーは、uber が使えなかったときに何度か利用しました。空港タクシーは白色ですが、街中のタクシーは黄色です。

ヨルダンの首都アンマンのダウンタウン
アンマンのバスと黄色のタクシー

タクシーとUber の相場

「ローマ劇場」から「アンマン城塞」までタクシーを利用した時の料金は0.46DJ(= 70円)くらいでした。

アンマンのタクシー料金
タクシーのメーター

「アンマン城塞」から「Abdali Mall」というショッピングセンターまで Uber を利用した際は、10分くらいの距離で、1.85JD(= 280円)くらいでした。

ヨルダンの首都アンマンのウーバー(Uber)

タクシーに乗る場合も、Uberのアプリで相場を調べてから、タクシー料金の交渉をすると良いなと思いました。

4. おわりに

今回の記事では、ヨルダンの首都、アンマンの見どころをまとめてみました。

イスラムのローカルな雰囲気が漂うダウンタウンから、欧米のようなモダンな開発地区まで、一つの街の中で、いろいろな側面を見ることができてよかったです。

次回の記事は、アンマンで食べた美味しいもの、レビューの良い人気のレストランなどを紹介してみようと思います。お楽しみに ♪