2019年秋の、ヨルダン・イスラエル旅行の記事を書いています。
ヨルダンの死海リゾートに2泊していましたが、この日は、世界遺産「ペトラ遺跡」を見るためにヨルダンを南下。ペトラの近くの砂漠キャンプに宿泊しました。
砂漠と言っても、この辺りは砂地が広がっているのではなく、火星にでも来てしまったような風景。不思議な形の岩がゴツゴツしていて、とてもユニークな地形をしています。
この記事では、今回宿泊した「Seven Wonders Camp(セブン・ワンダーズ・キャンプ)」のレビューを書いてみました。
本格的なキャンプが体験できる「Seven Wonders Bedouin Camp(ベドウィン・キャンプ)」と、ホテルのような設備を利用できる「Seven Wonders Luxury Camp(ラグジュアリー・キャンプ)」の二つの施設が隣り合っていたので、その違いについても情報をシェアしてみようと思います。
1. ペトラ遺跡とキャンプ場
ヨルダンの世界遺産、ペトラ遺跡。紀元前1世紀~紀元後1世紀にかけて、アラブ系のナバテア族によってつくられた都市。岩山をくり抜いてつくられた、壮大で美しい建物が圧巻です。映画のインディージョーンズの舞台になったことでも有名です。
今回宿泊した「Seven Wonders Camp(セブン・ワンダーズ・キャンプ)」は、ペトラから車で15分くらい北にあります。
ペトラ周辺は岩山と砂漠が続いていますが、この宿では、この砂漠の地形を利用して、「ベドウィン風キャンプ」が体験できます。「Bedouin(ベドウィン)」とは、昔からアラブの砂漠に住む遊牧民のことです。
ベドウィン風のテントに泊ったり、伝統料理や音楽などでおもてなしをしてくれて、とても楽しい体験ができます。
2. 死海リゾートからペトラへ
前日まで、死海周辺のリゾート地に滞在していました。ヨルダンの死海のリゾート地は、死海の北東の方に集まっています(下の地図のピンクで囲んだ部分)。
*地図上のピンにカーソルを当てると地名が表示されます。
死海リゾートからペトラまでは、車で3時間くらいかかります。「アンマン⇔ペトラ間」は、一日一便、ジェットバスという直通バスが出ているようですが、残念ながら「死海⇔ペトラ間」は、あまり便利な公共交通機関が見つかりませんでした。
「Seven Wonders Camp」にメールをしたら、送迎サービスがあるということだったので、死海のホテルまで迎えに来てもらいました。送迎の料金は75JD(=約11,000円)。タクシーと同じくらいの料金だと思います。
死海周辺は砂漠が続きますが、途中から少しずつ標高が高くなり、奇岩がゴツゴツした渓谷へと入っていきます。ユニークな景色の中をドライブできて、とても楽しかったです。
お兄さんは細い山道をビュンビュン飛ばし 🚙🚙🚙、3時間かからずにキャンプに到着しました。
■ Bedouin Camp と Luxury Camp
このキャンプには、「Seven Wonders Bedouin Camp(ベドウィン・キャンプ)」と、「Seven Wonders Luxury Camp(ラグジュアリー・キャンプ)」という2種類の宿泊施設が隣接しています。
「Bedouin Camp」は、質素なテントに宿泊しながら本格的なキャンプを体験できます。「Luxury Camp」のテントは、もはや「テントの形をした部屋」という感じで、ホテル並みの設備が整った部屋で快適に宿泊ができます。
Luxury Camp と Bedouin Camp は、別々のサイトで運営しているので、ウェブで予約をしていた時は、全く別のキャンプ場なのかと思っていましたが、おそらく経営者は同じなのではないかと….、私の推測です。
→ Bedouin Camp ホームページ
→ Luxury Camp ホームページ
→ キャンプの地図
いただいた名刺のデザインも同じでしたし。
今回は、本当は Bedouin Camp に泊まりたかったのですが、大人気のキャンプなので予約でいっぱい。Luxury Camp の方に宿泊することになりました。
Luxury Camp の入り口から100メートルくらい先に、Bedouin Camp の入り口があります。
それでは、宿泊した Luxury Camp の方からから先に紹介していこうと思います。
3. Seven Wonders Luxury Camp
こちらが、Luxury Camp のレセプション。
レセプションとロビーは、ベドウィン風のインテリアがカワイイ ♥
ロビーの隣は食堂があって、ここで朝食や夕食が振舞われます。
Luxury Camp の敷地内はこんな感じです。
お部屋の種類は2種類。一つ目は、この白いドームテント。宇宙人でも住んでそうです….👽👽👽
もう一つは、ベドウィン風の黒いテント。テントに見えますが、お部屋の中は普通の部屋みたいな内装で、シャワーなども付いています。
↓↓↓ 私たちが宿泊した、ドームテントの中の様子です。
シンプルな部屋ですが、小さなテントの空間に必要な設備が全て揃っていて、すごが~い。シャワーのお湯が少しぬるかった以外は完璧でした。砂漠地帯で、水や電気を引いてくるのも大変だと思うので、それくらいはしょうがないと思いました。各部屋 Wi-Fi 完備です。
各部屋にはデッキも付いていて、のんびりできます。
ゲストの人が利用できるラウンジみたいなところもあって、ここでお茶をいただいたりできます。
「夕食の前に、夕日でも眺めてきたら?」と、キャンプの向かいにある丘に登ってくるように勧められたので、登ってみました。
夕日も綺麗でしたけど、奇妙な形の岩がゴツゴツした地形もユニーク。他の惑星にでも来たみたいです。
Seven Wonders Camp に来る途中に看板を見たのですが、このキャンプの少し北には、「Mars Camp(火星キャンプ)」というのもあるみたいです。
→ Mars Camp の地図
丘に登った時にもMars camp が見えましたが、ほんとに火星みたいなところにあります。ここも泊まってみたいなと思いました。
夕日を見た後、キャンプに戻ってくると、ライトアップが始まっていました。
お部屋からの眺めもロマンチック ♥
夕食の時間になったので食堂へ。食堂の外では、バーベキューのいい匂いが。
食堂の中は、既にたくさんの人が来て食事をしていました。
お料理は、ビュッフェスタイル。伝統的なヨルダン料理やベドウィン料理がズラリ😍
地元の素材でヘルシーなものが多いし、どれもすごく美味しいです。大満足のディナーでした。
そして、中東のデザート各種。
夕食が終わったころには真っ暗。岩山までライトアップされて、とても綺麗でした。
4. Seven Wonders Bedouin Camp
宿泊したかったけど満室で宿泊できなかった、Bedouin Camp の方です。こちらの方が、もっと本当のキャンプに近い体験ができます。
Luxury Campからは、このドアで Bedouin Camp と繋がっています。
こちらが、Bedouin Camp の正面の入り口です。アラブの集落にやってきた来たみたいで、かわいいです ♥
キャンプ内を覗いて行っていいと言われたので、見学させてもらいました。
門をくぐると、レセプションらしき建物と、土俵?みたいなのがありました。夜はここで、キャンプファイヤーやライブミュージックなどが模様されるみたいです。他の国から来た旅人とも交流できて楽しそうです。
テントはこんな感じ。お掃除中のお部屋が外から見えましたが、テントの中はベッドのみ。トイレとシャワーは、外に共同バスルームがあります。
ウェブサイトによると、午後7時~午後11時の間だけ、発電機から各部屋に電気が供給されるらしく、照明や充電用のコンセントは、その間だけ利用可能。それ以降はロウソクが借りれるそうです。冷暖房が付いているかはわかりませんでした。
こちらが共同バスルーム。
よくメンテナンスしてあって、綺麗でした。シャワーは、午後7時~午後11時の間だけ暖かいお湯が出るそうです。
6. 自由自在の送迎とツアー
Seven Wonders Camp のスタッフの方たちは、みんなフレンドリーで楽しい人たちばかりで、ファミリーのようなおもてなしをしてくれました。
それに加えて、ペトラ周辺の送迎や、ツアーの相談などにも迅速に対応してくれたのが、とても助かりました。
自分たちで送迎車を持っていますので、公共交通機関を利用するのが不便な地域への送迎も自由自在です。現地のツアー会社などともネットワークがあるみたいで、電話一本でいろいろなツアーが手配できます。
ペトラまでは車で15分くらいで、お願いすれば有料で送迎をしてくれます。私たちも、翌日の早朝にペトラまで送ってもらいました。
行けないと思っていたワディ・ラム
私たちは、ペトラを観光した翌日に、タクシーで国境まで向かい、イスラエルに入る予定でした。
ペトラの南に「Wadi Rum(ワディ・ラム)」という砂漠があって、ジープツアーが大人気なのですが、今回は、時間が無くて行けないだろうと思いっていました。
Seven Wonders Camp のレセプションの人に、たまたまそのことを話していると、「ペトラからイスラエルの国境まではタクシーと同じくらいの料金で送ってあげるし、途中でワディ・ラムのツアーにも参加できるように手配できるわよ。」と言って、すぐにツアー会社に電話をかけて見積もりをとってくれました。
結局、Seven Wonders Camp のスタッフの方に、ペトラから国境まで送ってもらい、途中ワディラムで、4時間のジープツアーに混ぜてもらうことができました。国境に午後3時ごろまでには着きたいという私たちの希望に合わせて、出発時間やツアーの時間もアレンジしてくれました。
2人分の料金は、125DJ(=約19,000円)。時間もルートも全てオーダーメイドのツアー料金としては、全然悪くないと思いました。
公共交通機関があまり便利でないヨルダン南部で、時間が大幅にセーブできたし、見れないと思っていたワディ・ラムも見れたし、本当に助かりました。
「ペトラ⇔ワディ・ラム」の日帰りツアーもやってくれるみたいでしたので、興味があれば見積もりを取ってもらうといいともいます。
世界最大の旅行レビューサイト、「トリップアドバイザー」のワディ・ラムツアーのリンクも貼っておきますもので、料金比較などの参考になればと思います。
→ ワディ・ラムの現地ツアー
5. おわりに
今回の記事では、砂漠キャンプの体験ができる、Seven Wonders Camp を紹介してみました。
本格的なキャンプが体験できる Bedouin Camp の方は、ホテル予約サイトなどでも大人気で、予約もすぐにいっぱいになってしまうようです。
今回私たちが宿泊した Luxury Camp の方も、砂漠に宿泊する体験ができつつ、部屋の設備は快適なので、また別の良さがありました。お料理も最高でした。
キャンプ場にもかかわらず、施設はキレイで清潔にメンテナンスしてありますし、スタッフの方のホスピタリティーも素晴らしかったです。
下に、Seven Wonders Camp の詳細や、予約サイトのリンクを貼っておきますので、参考になればと思います。
▶ Seven Wonders Bedouin camp の詳細
→ Bedouin Camp ホームページ
→ キャンプの地図
→ agoda
▶ Seven Wonders Luxury camp の詳細
→ Luxury Camp ホームページ
→ キャンプの地図
→ expedia
→ Hotels.com
→ agoda
■ ヨルダン・イスラエル旅行記
→ 旅行記トップページ
→ ヨルダン・イスラエルの記事一覧
■ ペトラの入り口にあるホテル
【ヨルダン】ペトラの老舗ホテル~「ペトラ・ゲストハウス・ホテル」のレビュー■ 圧巻のペトラ遺跡!
【ヨルダン】失われた都市を訪ねて~世界遺産のペトラ遺跡